フリーランスライター「客室乗務員が『若い女性』である必要はあるの?」
※画像はイメージ

上空で転倒して骨折のCA、客室乗務員が「若い女性」である必要はあるのか?

記事によると…

・なぜ、美女を配置する必要があるのだ?

・厳しい接遇トレーニングを経て獲得された、いやに柔和な笑みを明らかに「顔採用」で選ばれた容貌の面々から向けられると、私は日本社会に絶望する。

アナウンサーで「顔採用」が行われるのは、一応分かる。全国民に向かってニュース原稿を読み上げる仕事は紛れもなく「他人から見られる仕事」である。時にはタレント的な振る舞いをも求められるアナウンサーには、外見的な華やかさがあるに越したことはない(今後はこうした価値観も変わっていくのかもしれないが)。

だが、客室乗務員が若く美しい女性である必要は、いったいどこにあるのか。私はガールズバーに遊び来たわけでもなければ、「パパ活」をしに来たわけでもない。安全かつソコソコ快適に、上海なり福岡なりの目的地まで運んでくれれば、それでOKだ。

歴史的経緯があるのは分かる。「夢のハワイ旅行」と言われた1960年代があり、その後の高度成長とバブル景気の90年代初頭まで、航空機は一貫して非日常の特別な乗り物であった。狭苦しいシートに身を縮めて気圧差で耳がキンと痛んだり、小学校の給食のような味付けの機内食に少々首を傾げたとしても、「空の旅」は庶民にとって絶対的な憧れの対象であり続けた。チケット代も、今とは比べ物にならないぐらい高額だった。

そんな一念発起の非日常の記念すべき乗り物で受ける機上のサービスは、最上級のものである必要があった。だからこそ、エアガールやスチュワーデスと呼ばれた時代の彼女たちは、人並み以上の知性と徳性、そして美貌をも兼ね備えた最上級に優秀な人材である必要があったのだろう。

昭和の時代、ビジネス客の大多数は男性であり、その男性たちに少しでも満足して頂くサービスをと考えた理路が、才色兼備の若い女性による行き届いた接客ということになったのだ――。

何もかも時代遅れである。

(略)

西谷 格
ライター。1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。地方紙「新潟日報」記者を経てフリーランスとして活動。2009年に上海に移住、2015年まで現地から中国の現状をレポートした。著書に『ルポ 中国「潜入バイト」日記』 (小学館新書)、『ルポ デジタルチャイナ体験記』(PHP新書)など。

2022年04月05日(火)06時30分
https://www.newsweekjapan.jp/nishitani/2022/04/ca_1.php

客室乗務員


客室乗務員(きゃくしつじょうむいん)は、交通機関の運行(運航)中、主として客室における乗客への接客サービスに従事する乗務員である。
出典:Wikipedia

ネット上のコメント

航空会社のマーケティング戦略にケチをつける必要はあるのか?

一昨日来いや。

経験も大切大事ですが体力を考えたら若い方の方がいいですよね。ようはバランスで!容姿では選ばなくていいと思いますよ。

無いよ! スイス航空は体力と語学力だ!」

私が客やったら やっぱり若くて美しい女性のほうが良いわ〜 私みたいな おばちゃんに接客されても近所の喫茶店に行ったみたいやん😆😆😆

界隈はめんどくさいなー。

緊急時に機敏に動けるなら誰でもいいよ

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