村上春樹 そば屋で居合わせた男女の会話を「聞くつもりもなかったんですが……」
▼記事によると…
・世間話(4)そば屋の話
ときどき行くおそば屋でカウンターに座って、お酒を飲んでいたんです。麦焼酎のそば湯割り。軽くつまみをとって。いいですよね、そういうの。そうしたら僕の3つくらいとなりの席に男女の客がいまして。男は40代、女性は20代後半くらいで、どういう間柄かは知りませんが、ずっと本の話をしていました。で、まあ聞くつもりもなかったんですが、声が勝手に耳に入ってくるもので、まあしょうがなくて聞いていたんです。そうしたらそれが突然、僕の話になりまして、そのあと延々と僕の本の悪口なんです。「これは困ったな」と思ったんだけど、そこでへたに動くと目立つし、注文した料理もまだ出てこないし、しょうがなくて、片肘ついて顔を隠しつつ、じっとおとなしくしていました。
で、その男の人は、僕の書いた本のどこがどれほどつまらないか、連れの女性にこんこんと言い聞かせているんです。でもまあ、それはいいんです。作品を批判されるのは当然のことだから。褒められることもあれば、けなされることもあります。でも途中でふと気がついたんだけど、その人、僕の小説をほとんど全部読破していて、しかも実に細かいところまで中身を覚えているんです。「それほど嫌なら、そんなにみっちり読まなきゃいいじゃないですか」とか、そばから突っ込みたくなるんだけど、まあ、そんなこともできないですし、いったいなんなんでしょうね? あまりにも嫌いだから、つい手に取って熱心に読んじゃうんでしょうか。それとも愛憎、表裏一体なのでしょうか? とにかくそういうシチュエーション、ほんとに疲れます。おそば、食べた気がしなかったです。
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fa-calendar11/29(月) 7:12
fa-wikipedia-w村上春樹
村上 春樹は、日本の小説家、文学翻訳家。 京都府京都市伏見区に生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市に育つ。早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。
生年月日: 1949年1月12日 (年齢 72歳)
出典:Wikipedia
fa-commentネット上のコメント
・豆腐メンタルでもあるまいし どんな会話でも「まいどあり〜!」って思えるほど強い人かと思ってた。
・アンチの生態だな 嫌いなのに誰よりも詳しいw
・ノーベル賞は無理ですね。
・要約:そば屋でそばから突っ込みたくなるんだけど
・隠れ、大ファンですか!!!ちなみに、私は、村上春樹、ほとんど、読みません!!
・まぁ読まないで批判する奴よりは良いじゃんw ツンデレみたいなファンと思ってたら?
・別の意味での愛読者。
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