井上尚弥が明かした「他人に興味がない」思考法 大谷翔平との対面でも揺れなかった集中力
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プロボクシング界の頂点を走り続ける井上尚弥選手の著書『勝ちスイッチ』には、王者の強さを支える独特の思考が率直に綴られている。掲載された抜粋で語られているのは、「何を考えるか」だけではなく、「何を考えないか」という姿勢だ。

この一節では、井上選手がテレビ局などから「誰か興味のある人はいますか?」「会いたい人がいれば対談企画をしたいのですが?」といったオファーを受けても、ほとんど断ってきたことが明かされている。理由はシンプルで、「他人に興味がない」からだという。

井上選手は、何かを聞かれれば答えられるものの、自分から聞きたいことが頭に浮かばないと説明している。相手に関心がなければ、対談形式の企画は成立しにくい。だからこそ、無理に引き受けることはしなかったという考え方だ。

その象徴的なエピソードとして紹介されているのが、昨年オフに実現した大谷翔平選手との対面だ。メジャーリーグで二刀流として活躍し、誰も成し遂げていない実績を打ち立てた大谷選手は、同じ日本人として見ても圧倒的な存在感を放っている。それでも井上選手は、控室で一緒になった際、試合のことなどを聞かれても、自分から積極的に質問を投げかけることはできなかったと振り返っている。

野球をほとんど知らなかったため、話を広げることができなかったという事情もあるが、それ以上に印象的なのは、「その大谷選手さえ、僕の好奇心の針は動かなかった」とまで書いている点だ。普通なら誰もが興味を抱く相手であっても、自分の関心が向かなければ無理に追いかけない。その徹底した感覚がにじんでいる。

この抜粋から見えてくるのは、井上選手の強さが、単なる精神論ではないということだ。周囲に流されず、自分に必要なことだけに意識を向ける。華やかな話題や有名人との交流に気を取られず、あくまで自分の競技、自分の課題、自分の磨くべき技術へと集中していく。その姿勢こそが、王者の思考そのものなのだろう。

『勝ちスイッチ』は、試合前の準備やメンタル、モチベーションなどを綴った一冊として紹介されているが、今回の「思考スイッチ」の一節は、その中でも井上尚弥という人物の本質がよく表れた場面といえる。誰にでも好かれようとせず、誰にでも興味を示そうともしない。ただ、自分が進むべき道に必要なものだけを見極める。そんな研ぎ澄まされた感覚が、世界の頂点に立つ井上選手の強さを支えているのかもしれない。

勝ちスイッチー井上尚弥

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