
能登半島地震と豪雨災害で被災した石川県珠洲市のホテルで、発がん性の高い青石綿(アスベスト)が露出し、ボランティアが飛散の危険にさらされていたことがNPO法人の調査で判明しました。
報道の詳細
関連
反応
ああ、やはりこの問題あるんですね…
— 闇鍋(花嫁修行中) (@meridienne001) April 21, 2025
ボランティアの手出しできる次元ではありませんね。
— 矢島*不器用ですからAIモドキ (@unknown0229) April 21, 2025
昨年度当初、能登復興には予備費がある、とかのたまっていた皆さん。
本年度の能登復興の一般会計予算、いくらついてるか教えて下さいな。
建物の持ち主初めに言わんのかい、と思っちゃいます。
— M. M. (@MM1707562032201) April 21, 2025
これやばすぎやろ…他にも調べたらアスベストありそうだし、健康被害の規模が尋常じゃない事になりそうだ
— おかし (@ANURAuJGseU7KVN) April 22, 2025
善意の無償ボランティアが復旧作業で命を落としていくなんて😭あんまりじゃないか
— 橘 奈保 (@nahotandaoo) April 21, 2025
石綿はどれもダメだけど、青石綿は一番健康リスクが高いもの。飛散防止処理をしないと、そもそも近づけない…。
— おりふさ (@Orifusa) April 21, 2025
深掘
青石綿の危険性と被災地でのリスク管理の課題
アスベスト、とりわけ青石綿は、中皮腫や肺がんなど重篤な健康被害を引き起こすことで知られています。
その危険性のため、日本では2006年に全面使用禁止とされ、取り扱いには厳重な管理が求められています。
しかし今回、珠洲市の「ホテル海楽荘」では、地震や豪雨による損壊で建物内部の構造材に吹き付けられた青石綿が露出し、一部ははがれて地面に落ちていました。
現地で土砂除去作業などを行っていたボランティアが、知らず知らずのうちに空気中に飛散した青石綿を吸い込む可能性があり、極めて深刻な事態です。
NPO法人の調査によれば、現地では飛散防止措置が取られておらず、土砂に混入したアスベストが周辺に積み上げられている状態が続いていました。
これらの状況は、災害時のリスク管理の不備、情報の共有不足、そして安全配慮の徹底不足を浮き彫りにしています。
復興と安全の両立に求められる制度的対応
被災地では、復旧・復興を支援するために多くのボランティアが集まりますが、その善意が無防備な状態で危険にさらされている現実は深刻です。
とりわけアスベストのように吸引による長期的健康被害をもたらす物質の存在は、即時に対応が求められる事案です。
今回は、県の要請によりボランティアの受け入れ停止が指示されましたが、これは後手に回った感が否めません。
今後は、災害直後の建物被害調査の際にアスベストの有無を確認する体制の整備、自治体と支援団体、ボランティア団体間でのリスク情報の迅速な共有、作業エリアへの立ち入り規制や防護措置の義務化などが必要です。
また、アスベスト対策には高度な専門知識と装備が必要なため、現場での判断に任せるのではなく、行政主導での専門チームの派遣体制構築も急務です。
復旧作業の円滑化と住民・ボランティアの安全確保は表裏一体であり、制度と実務の両面での強化が不可欠となります。
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