すしざんまい社長がソマリア海賊を撲滅した話、デマだった…

2021-12-24

Yukari Umemotoさんのツイート

2015年のフェイクニュースが復活。

当時すしざんまいさんに確認しましたが、ソマリアにはまぐろを陸揚げできる港がなく、またすしざんまいは「冷凍倉庫や流通設備」していないので、沖合で捕獲しセーシェルで陸揚げしたとのこと。

つまり、海賊は漁師になっていないし、なんの仕事もあげていません。

2015年のフェイクニュースが復活。当時すしざんまいさんに確認しましたが、ソマリアにはまぐろを陸揚げできる港がなく、またすしざんまいは「冷凍倉庫や流通設備」していないので、沖合で捕獲しセーシェルで陸揚げしたとのこと。つまり、海賊は漁師になっていないし、なんの仕事もあげていません。 https://t.co/sODaScZNha

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 23, 2021

関連ツイート

「マグロ漁の方法は教える！漁船も私がすべて調達してまず4隻を持ってきて与える！もちろん、ソマリア国内にマグロの冷凍倉庫や流通設備は私が整えるし、そのマグロはすべて買い取る！そうすれば本来の漁師に戻れるだろ！」

→そうできたらいいなと思ったのは真実だと思いますが、どれもやっていない

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 23, 2021

海賊とその被害を減らす取り組みは、国際的に行われていて、ソマリア沖もそのおかげで減少した。

ちなみに海賊業界？でいまホットなのは、ソマリア沖でなく、ギニア湾。ナイジェリア、カメルーン、ガーナなどの沖合。

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 23, 2021

一方で、漁場に恵まれたソマリアを世界有数の漁港とするべく、冷蔵設備や加工設備を設置したり、若者をトレーニングするプロジェクトは、実際に諸外国により行われているので、将来的に日本企業がソマリアで陸揚げされたまぐろを輸入し現地に雇用を作り出すことは、夢ではない、ありえる話。

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 23, 2021

ここに書かれている「現地」「彼ら」はすべてジブチのことですね。ジブチに訪問して中古船を持ち込んだ、冷蔵庫やトレーニングはこれからの予定、といったところでしょうか。ソマリアとの関係は、ソマリア沖の海（ソマリアはない）でまぐろをとって日本の店舗で売っているというだけかと思います。

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 23, 2021

すしざんまいがソマリア海賊を消滅させた→100%違う
ソマリアの海賊に船や冷凍庫を与え漁を教えた→ご本人もすしざんまいも実は「ソマリア」で活動したとは言っておらず、それに基づくと事実でない。「ジブチに船を持ち込んだ」が公式見解
ハーバードビジネスレビュー→「ハーバー」ビジネスオンライン

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 24, 2021

すしざんまいさんが、ジブチに船を送り勲章を受けたというのは（たぶん）事実で、それだって素晴らしいことだと思います。今後、ジブチでも、ソマリアでも、現地の漁業の発展と日本へのまぐろ供給を実現されたらほんとうに素晴らしい。日本の大きな市場を抱えている同社には実現できる可能性がある。

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 24, 2021

なお、国際協力資金などを使って本当にソマリアで漁業再生は行われており、海賊は自衛隊含めた国際協力で消滅しています。それらの原資は我々の税金なのだから、すでにみんなソマリアの海賊対策にも経済発展にも協力している。そこは自画自賛してもいいのではないかなーと思います。

— Yukari Umemoto/梅本優香里@アフリカビジネスパートナーズ (@umemotoyukari) December 24, 2021