
公明党が次期衆院選に向けて、小選挙区と比例代表の重複立候補を検討し始めたことが明らかになりました。
ざっくりPOINT
- 西田実仁幹事長が戦略の見直しの必要性を記者会見で強調
- 佐藤英道議員が北海道4区からの出馬を見送り
- 党関係者が重複立候補の可能性を排除しないと発言
報道の詳細
深 掘 り
公明党の選挙戦略転換が示す政界再編の影響
公明党が小選挙区と比例代表の重複立候補を検討している背景には、自民党との連立解消による選挙協力の終了があります。これにより、これまで依存していた小選挙区での自民党支援が得られなくなり、特に大阪などの都市部での苦戦が予想されています。実際に前回選挙では「常勝関西」とも呼ばれた大阪で全候補が落選しており、党の地盤にも陰りが見えています。
また、支持者の高齢化により、これまでのような組織戦が通用しにくくなっていることもあり、比例代表への重点移行は現実的な戦略と見られます。加えて、維新と自民の連携強化が進む中で、公明が独自色を出さなければ埋没する危機感もあるでしょう。
重複立候補は、これまでの「退路を断つ」姿勢からの転換となり、党内でも賛否が分かれる可能性があります。しかし、現在の厳しい選挙情勢では柔軟な戦術が求められており、公明党の方針転換はその象徴とも言えます。今後、地域レベルでの自民との協力がどのように展開されるかにも注目が集まります。
Xの反応
関連動画
\\SNSで記事をシェア//