
北朝鮮の脱北者が語る“お笑い事情”が明らかとなり、芸人が命がけで活動している実態が紹介されました。
ざっくりPOINT
- 吉村崇さんが脱北者のヨニさんと接触
- ヨニさんが北朝鮮の芸人は主にモノマネを行っていると証言
- 芸人が生活費を稼ぐために闇営業を行い、発覚すれば死刑の危険
報道の詳細
北朝鮮のお笑い芸人は生活のために“闇営業”、バレたら死刑 芸風は全員モノマネ - ライブドアニュース
ベールに包まれた国・北朝鮮の“お笑い文化”はどうなっているのか。その実態に迫ると、衝撃の現実 詳細
深 掘 り
北朝鮮の芸人たちが直面する表現の自由の欠如と命懸けの現実
北朝鮮では国家による徹底した情報統制と思想統制が行われており、芸能や娯楽に関しても厳しい制約が設けられています。芸人という職業においても例外ではなく、国家が定めた枠組み内での表現しか許されていません。今回、脱北者の証言により明かされたように、芸人はコンビやコントといった形式では活動せず、主にモノマネといった内容に限られている実態があります。これは、個人の創意工夫や自由な発想が排除されていることを意味し、国家が娯楽の内容まで管理していることを示しています。
また、月給が1ドル程度という経済状況の中で、芸人たちは生活のために闇営業を行うほかなくなっています。結婚式や誕生日会などで司会や余興を務め、わずかな報酬を得る行為は、生きるための手段であると同時に、摘発されれば死刑の可能性もある極めて危険な行動です。これは、芸人という職業が笑いを届けるだけでなく、日々の命の危険と隣り合わせであることを物語っています。
日本をはじめとする表現の自由が認められている国々では、芸人が自らの経験や社会を風刺することで人々に笑いや気づきを与える役割を果たしています。一方で、北朝鮮ではこうした自由な芸術活動は許されず、制限された中で命をかけて活動するしかありません。今回の証言は、私たちが当然と考えている「自由に表現できること」の価値を改めて考える契機となります。娯楽すらも命懸けであるという現実は、表現の自由がどれほど尊いものであるかを再認識させるものでした。
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