
大阪市生野区の介護老人保健施設で、90歳代の女性が高温の湯に入れられ死亡した事故について、大阪府警が業務上過失致死容疑で調査を進めています。
ざっくりPOINT
- 8月4日、職員が女性を60度の湯に入れ「熱い」と訴えたため救急搬送
- 全身にやけどを負い、その後死亡
- 2日前に消毒目的で湯温を60度に設定していたが、職員は気付かず
報道の詳細
深 掘 り
高齢者施設の入浴介助における安全対策の不備と再発防止の課題
高齢者施設では、入浴介助中の事故を防ぐため、湯温や水量などの細かい確認が求められます。特に高齢者は皮膚が薄く、やけどのリスクが高いため、入浴時の温度管理は生命に関わる重要な要素です。今回の事故では、通常より20度高い60度の湯が浴槽に張られていたにもかかわらず、職員がその異常に気付かず入浴させてしまったことが重大な問題となりました。
施設側の説明によれば、事故の2日前に浴室の消毒を目的に高温設定にしていたものの、その後の確認が不十分でした。また、当日は1人の職員が単独で介助を担当しており、ダブルチェック体制が機能していなかったことも背景にあります。こうした管理体制の甘さが重大事故を招いたといえます。
今後は、機械的な湯温制御に頼るだけでなく、職員による確認作業の徹底や、複数人による介助体制の強化、定期的な研修によるリスク意識の向上が不可欠です。高齢者施設は「安心して暮らせる場所」であるべきであり、今回のような事故が再発しないよう、制度面・運用面の見直しが急務となっています。
\\SNSで記事をシェア//