日本映画はなぜ「漫画原作ばかり」なのか 井筒監督が語る、製作委員会制の弊害
・――日本映画の現状について。
「日本映画は日本経済と一緒でまったくダメ。手堅く稼ごう、とにかく採算取れたらいいとしか考えてないから。映画なんてのはもともと大バクチなのに、リスクを分散させてばかりで、バクチ的な思考が消えてしまったね。最初から製作費を回収できるものにしか手をつけない。大手の出版社から100万部出てる、漫画も売れてます、適当なアイドル系かトレンド役者を使ってあんまり予算もかかりません。3億円規模の小っちゃな映画ばっかりだよ。誰と恋して、誰が死んで、犯人が捕まったとか、ごまんとあるウソまみれの話。しみったれてるよ。
韓国にもいつの間にか完全に出し抜かれた。韓国は製作費がかかろうが今までにない面白い話なら作ってみろよとリスクを取って冒険させる。日本にも昔はそういう人がいたけど、今のプロデューサーはみんなサラリーマン。ただの月給取り、自分がいかに社内でポジションを守れるか、首切られないかとそればっかりだよ」
――なぜ日本映画はリスクを取らなくなったのか。
「狸の皮算用で失敗ばっかりしてるからだよ。日本映画はそういう投機的な、冒険主義の時勢じゃなくなったということ。今はみんな会社同士の、委員会制で金を集めてリスクを分散させる時代。3億円の映画を2000万ずつ15社で分担すれば、たかが2000万だから、コケたって痛くもかゆくもない。欠損処理だから15社の意見を聞いて、宣伝になればいいやとつまらん映画ばっかになるんだよ。
(略)
fa-calendar2022.07.21
fa-chainhttps://encount.press/archives/333768/
fa-wikipedia-w井筒和幸
井筒 和幸は、日本の映画監督、映画評論家。 奈良県出身。井筒プロダクション 所属。代表作に『二代目はクリスチャン』『犬死にせしもの』『のど自慢』『パッチギ!』など、幅広いジャンルの作品で人気を集める。テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活動する。
生年月日: 1952年12月13日 (年齢 69歳)
出典:Wikipedia
fa-commentネット上のコメント
・余計なお世話だよ😎
・漫画原作映画を超える作品作って見せろ、実力で「数字」を出せ 話はそれからだ
・アメリカもアメコミ原作多いよね。
・漫画に対する偏見だろ?
・ダメなのか?
・漫画以外だと 万引き家族みたいな東アジアを舞台したような 映画しかないから。
・リプ欄で他の人がだいたい言ってくれてたwww
\\SNSで記事をシェア//
X(旧Twitter)でシェアニュースを
Follow sharenewsjapan1