卓球・水谷隼選手、金メダルの陰で戦い続けた「中国卓球の不正ラバー問題」

卓球・水谷隼 金メダルの陰で戦い続けた「中国卓球の不正ラバー問題」

▼記事によると…

・話題のアスリートの隠された物語を探る「スポーツアナザーストーリー」。今回は金メダルを獲得した、水谷隼選手にまつわるエピソードを取り上げる。

・象徴的な出来事が2012年、ロンドン五輪後にありました。実はこの時期、水谷選手は国際大会への出場をボイコットしていたのです。その原因こそ、“卓球帝国”中国を中心としていた「ラケットの不正ラバー使用」でした。

・雑誌『Number』で卓球界に巣食う不正行為を告発し、問題提起したのが2012年11月のこと。国際大会では以前から、卓球ラケットのラバー部分に「グルー」や「ブースター」と呼ばれる接着剤を使用して打球の反発力を強める不正が公然化。この接着剤が人体に悪影響があるとして、2008年に国際卓球連盟が全面禁止を命じても、実質的に野放し状態であることを水谷選手は問題提起。事態改善がなされるまでの「国際大会ボイコット」を宣言したのです。

・この「不正ラバー問題」が改善できない最大の要因は、卓球帝国・中国を中心に世界トップ選手たちが使用をやめないから、とされています。

・水谷によると、中国を中心とした外国人選手はグルーに代えてラケットの反発力を強くする「補助剤」を現在も公然と使用しているという。

「グルーは揮発性溶剤だったためシンナーのような強烈な臭いがしました。違反溶剤の検査機は臭いを感知する機械ですが、『補助剤』はほとんど無臭で感知できません。つまりいまの検査態勢だと違反を取り締まれないのです。だから、外国人選手たちは違反だと分かっていながら補助剤を使い続けているのです。(略)」

・この水谷選手の“決死の告発”でも不正利用の実態は変わらず、水谷選手も痺れを切らして国際大会に復帰したのが2013年2月。その後も不正ラバー問題は、何も変わらないどころか、悪化している状況にあるといいます。

・金メダリストとなったことで改めて水谷選手の発信力が強まり、注目を集めれば、不正問題のあり方が変わる可能性もあります。その意味で今回の金メダルは水谷選手にとって競技人生の到達点であるとともに、「卓球界の未来」のための大事な通過点である、と言えるのです。

7/27(火) 21:55
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水谷隼


水谷 隼は、静岡県磐田市生まれのプロ卓球選手。明治大学政治経済学部卒業。身長は172cm、体重は63kg、靴のサイズ27.0cm。血液型はB型。既婚。木下グループホールディングス所属。 ITTF世界ランキング最高位=男子シングルス4位。段級位は10段。
生年月日: 1989年6月9日 (年齢 32歳)
出典:Wikipedia

ネット上のコメント

改めて、水谷さんの勝利は凄いと思います。

卓球界の「ラケットのドーピング」問題。そんなことがあるのかどうか、実態がどうなっているのか、きちんとしたジャーナリズムの検証があったらいいのにと思います。

ロシアがやり玉に上がりがちだけど、やっぱりというか中国もやってるやんけ。それに勝ったんだからこのお二人マジですごい。

これマジか 酷すぎるだろ もっと報道して問題視すべきでは?

この問題は、随分前から指摘されて来た事。それを提起し続けて来た事と、技術力でそれをねじ伏せた水谷選手の功績はとても大きい。

水谷の記事を見る度に 日本男子卓球のパイオニアなんだよなって思うわ

細工されようが、ルール変えてこようが、乗り越えて勝ってしまうのが日本なんですよね!

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