精神科医「ストロング系チューハイに『薬物』としての対策が必要なワケ」

500mL缶3本飲むと自分を失って……ストロング系チューハイに「薬物」としての対策が必要なワケ

▼記事によると…

・少し前から、薬物依存から抜け出すために頑張っている患者さんが、薬物の代わりにアルコール度数が9%以上の「ストロング系チューハイ」に手を出して失敗するケースによく当たるようになりました。

・ストロング系チューハイは、人工甘味料の影響でお酒の味がほとんどしないため、ジュース感覚で飲めてしまう。

・精神科の臨床現場には、お酒が飲みたいわけではないのに辛い気持ちを紛らわすための「薬」として飲んで、気づいたらリストカットをしていたという患者もやって来ます。

・私の臨床経験では、500mL缶を3本飲むと自分を失って暴れる人が少なくありませんが、そもそもアルコールは、大麻や覚醒剤といった違法薬物と比べても、酩酊時に暴力を誘発する力が強い。喧嘩による傷害事件では、加害者の半数~7割近くが犯行時に飲酒している一方、被害者の側も4割が飲酒していたというデータがあります。

・内臓の損傷や脳の萎縮も、アルコール依存症患者のほうが、違法薬物の依存症患者よりひどい

・日本では、ウイスキーや日本酒、ワインよりも度数の低いビールの税率が一番高いという不思議な状況が長く続いてきました。

そこで酒類メーカーは、麦芽を減らして酒税が安くなる「発泡酒」を生み出したのですが、国税庁が発泡酒の税率を上げたため、さらに麦芽の少ない「新ジャンル」商品を開発しました。それも税率が上がることになったので、メーカーはストロング系チューハイに注力するようになってしまったのでしょう。

・ストロング系チューハイは、アルコールの良くないところだけを集めて、誰でも簡単に飲めるようにした「薬物」といっても過言ではない。何らかの対策が必要だと思います。

(松本俊彦)

1/8(金) 17:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/996c236d57b81870bc6a094f4e0aa40c25760d43

松本俊彦
松本 俊彦は日本の精神科医、研究者、博士。薬物依存症の治療プログラムSMARPPの開発と普及に関する研究、自傷行為の臨床研究、心理学的剖検の手法を用いた自殺の実態解明に関する研究を行う。

-196℃ ストロングゼロ


-196℃ ストロングゼロは、サントリーが製造販売している。ストロングシリーズのチューハイである。
種類: チューハイ
度数: 9%
主原料: ウォッカ
原産国: 日本
製造元: サントリースピリッツ
-196℃ ストロングゼロ - Wikipedia

[w]

twitterの反応

ネット上のコメント

日本酒やワイン、焼酎やウイスキーをハイペースで飲んでも生還できるのに、8や9パーの酎ハイだけは次の日に嫌悪感が凄く強いんです なるほど

ストロングってこんな酔っぱらうのに本当に9%なのか疑問に思う。それかなんかアルコール以外のなんか身体に悪いもの入っとるんやなって思ってしまう。焼酎とかウイスキーの方がアルコール度数高いのにストロングの方が悪酔いするのはおかしい。

自分もストロング系は何か必要以上に悪酔いする気がしてもうやめました。理論的にはアルコールの量に比例するわけですが何かそれ以上の効き方をする様に思えてなりません。ちょっと危険だと思います。

家飲みだと4%くらいでゆっくり飲むのがちょうどいいんだけど、売り場で見かけるのはほとんどが7%以上。個人的には「安く酔える」より「気持ち良くたくさん飲める」方が嬉しい。

酒は普通に飲めるし、弱い方ではないんだけどストロング系は苦手。飲みやすいって言ってるけど、やたら強烈なアルコールの風味がするから自分的には正直美味しくない。

沖縄のオリオンビールが高アルコール酎ハイの販売をやめた。理由はアルコール依存症に繋がるから。

やっと問題視されるようになったか、大体、こんなゴクゴク飲める酒で9%は高過ぎる!

\\SNSで記事をシェア//

X(旧Twitter)でシェアニュースを