参政党・神谷代表の演説と聴衆の熱狂を見た老人「覚えている。これが戦中の空気だ!」

Xユーザーの雨曝さんは、参政党の神谷宗幣氏による演説と聴衆の熱狂的な様子を見た自身の祖父の言葉をポストしました。

「覚えている。これが戦中の空気だ」という一言に、多くのユーザーが反応。

その後の投稿では、祖父は昭和9年生まれで、戦時中は軍国少年だったこと、終戦後はアメリカ兵に敬礼して無視され、自責の念から反権力的な個人主義者に転向したことが語られています。

さらに、日本初の落選運動を起こした人物であり、現在も健在で執筆活動を続けていることも紹介されました。

この一連の投稿には「事実とは思えない」との声も多く寄せられ、真偽を巡る議論が巻き起こっています。

特に「戦中の空気」という表現の重みや、落選運動を起こしたという主張に対して懐疑的な反応が目立ちました。

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記憶と政治、SNSで問われる発信のリアリティ

参政党は保守的な主張と直接訴えかけるスタイルで支持を集める一方、その熱狂的な支持者の姿に対しては警戒感も根強くあります。

戦前・戦中の日本社会では、集団での情動的な動員が戦争を支持する空気を生み出したとされており、「あの空気に似ている」という指摘は深い警鐘を含んでいます。

ただし、戦時体験を語る人物の記憶や発言が、すべて正確であるとは限りません。

SNSという拡散力のある場では、語られるエピソードが真実かどうかに敏感な反応が集まりやすく、今回のように「嘘ではないか」といった声が出るのも当然の流れといえます。

また、「落選運動の先駆者」や「本を複数出版」といった記述は検証が難しく、反感や疑念を呼ぶ要因にもなります。

記憶の断片が政治的論点と結びついた時、それがどのように受け取られるかは常に慎重な視点が求められます。

共感と疑念の間で問われる言葉の重み

雨曝さんの投稿は、戦中の空気に似た情勢への警戒を祖父の記憶を通して表現したものでした。

支持や反対の声が交錯する中、このような体験談が持つ意味や影響は軽くありません。

特にSNSでは、エピソードに感情的な共感が集まりやすい一方で、詳細な裏付けを求める冷静な視線も伴います。

政治的主張と個人の記憶が重なる投稿は、時に強いインパクトを与えますが、その真実性をめぐる議論が生じることも避けられません。

今後、こうしたエピソードが繰り返される中で、社会全体が「語られる記憶」とどう向き合っていくかが問われています。

発信者の意図や背景を丁寧に読み解くことが、分断を避ける第一歩となるでしょう。

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