山尾しおり氏「皇位継承は最重要課題」→ 新藤加菜氏「万世一系の皇統が続いてきたのは、男系天皇という大前提があってこそ。この揺るぎない歴史を、政争の具にするなど本末転倒」

山尾しおりさん(無所属・参院選東京選挙区)は7月5日、「万が一皇位が途絶えたら、国会は開けず、総理は選べず、そう決めた憲法は変えられず、日本の社会は止まる。どう考えても皇位継承は最重要課題」とポストしました。

日本の国体を支える天皇制が機能しなくなることは、国の統治機構そのものの停止に繋がる可能性があるとの指摘です。

これに対し、新藤加菜さん(無所属・港区議会議員)は、「万世一系の皇統が続いてきたのは、男系天皇という大前提があってこそ。この揺るぎない歴史を、政争の具にするなど本末転倒です。皇室は国の根幹。皇室があってこそ日本であり、真の意味での伝統や女性の活躍も語れるのです。一時の思想や情緒で、この重みを軽んじることは決して許されません」と述べ、皇位継承のあり方をめぐる議論に警鐘を鳴らしています。

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男系継承と女性天皇論をめぐる現状

現在の皇室典範では、皇位は男系男子に限られています。

少子化と皇族の減少により、皇位継承資格者は極めて限られており、制度の存続自体に不安の声が高まっています。

これに対し、女性天皇や女系天皇の容認を求める議論も進められてきました。

2021年には政府が有識者会議を設け、女性皇族の結婚後の皇室残留や旧宮家の男系男子の皇籍復帰などの案が提示されましたが、いずれも政治的な対立をはらんでいます。

新藤さんの主張の通り、皇室の男系維持は長い歴史を持ち、それを変えることへの抵抗感も根強くあります。

一方で、山尾さんのように、制度が機能しなくなれば国家運営に重大な支障が生じるという現実的な危機感も無視できません。

この両者の意見は、伝統と現実の間で揺れる日本社会の葛藤を映しています。

伝統と現実のはざまで問われる国家の覚悟

山尾さんの指摘は、天皇という存在が単なる象徴ではなく、日本国の統治機構にとって不可欠な基盤であることを改めて浮き彫りにしました。

もしも皇位が断絶すれば、象徴天皇制を前提とした憲法体制全体が立ち行かなくなる可能性があるのです。

これは極めて深刻な問題であり、単に「男系か女系か」という枠を超えた国家の根幹に関わるテーマです。

一方で、新藤さんのように「伝統の重み」を強く訴える声もまた、日本に根付く価値観を反映しており、それを軽視することもまた危うい道です。

現代社会の変化に応じて制度を柔軟に見直すべきという立場と、過去から綿々と受け継がれてきた精神を守るべきという立場。

その間に橋を架けるような新たな議論と政治的リーダーシップが求められています。

皇位継承の問題は、単なる制度論にとどまらず、国民全体が国家の未来をどう描くかという問いを内包しています。

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