ONE・武尊選手、前K-1プロデューサーにブチギレ…「大好きだったK-1を これ以上嫌いにさせないで欲しい」

カルロス菊田 前K-1プロデューサーがXで、ONE Championshipに関する英語記事を引用しポストしました。

「崩壊寸前!赤字9,000万ドル、累積損失5.3億ドル、選手もスポンサーも逃亡中。試合ゼロ、放送契約崩壊、投資家は後悔。もはや延命処置だけが命綱!」という強い表現で、ONEの経営状況を糾弾しました。

この投稿に対して武尊選手は反発。

「戦うべき所は他団体ではなく、他のスポーツやエンターテインメント」であり、業界内での攻撃的な発言は格闘技全体のイメージを下げると指摘しました。

「命懸けで戦う選手に失礼」「大好きだったK-1をこれ以上嫌いにさせないで」と、K-1関係者による一方的な批判を厳しく非難しました。

その後、菊田さんは反論として、ONEの問題点は報道と財務資料に基づく事実だと主張。

選手への敬意があるからこそ、裏側の問題に声を上げるべきだとし、「幻想や虚飾のビジネスモデルにNOを突きつけたい」と語りました。

業界構造そのものに警鐘を鳴らす姿勢を示しました。

さらに武尊選手は、「まずはK-1ファイターに敬意ある待遇を」と、実情を告発。

トーナメントで1日に3試合をこなしても報酬は1試合分。

怪我をしても治療費は自己負担、ホテル代も選手持ちといった待遇の実態を明かしました。

さらに契約の自動更新、高額違約金、契約終了後も半年間の交渉制限があるとし、「そんな団体が他を批判する資格があるのか」と疑問を投げかけました。

最後に武尊選手は「ONEで初めてプロのアスリートとして扱われた」と評価し、選手や業界のためを思うならSNSでの批判ではなく、直接ONEの運営に意見を述べるべきだと提案しました。

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格闘技団体の待遇格差が露呈する構図

今回の応酬を通して浮き彫りになったのは、団体による選手待遇の違いです。

武尊選手が指摘したように、K-1では一日複数試合を戦う過酷なトーナメントに対しても報酬は1試合分で、負傷の治療費も選手自身が負担しているケースが多いとされています。

加えて、自動更新契約や高額な違約金、他団体への移籍を制限する交渉期間制度などが、選手の自由を著しく制限しているという指摘も見逃せません。

一方で、ONEではファイトマネーの保証や怪我時のサポートが整備されており、選手にとってより持続可能なキャリア形成が可能とされています。

武尊選手の発言は、団体の健全性や透明性を求める声の表れであり、ファンや選手自身がより良い環境を求めて発信する時代に突入していることを物語っています。

業界再構築の契機となるか

この一連のやりとりは、単なるSNS上の応酬を超えた、格闘技界全体にとっての問題提起となっています。

カルロス菊田さんの主張には、経営構造への疑問や不安を正面から捉えようとする姿勢が見えます。

一方で武尊選手は、自らの体験を基に選手の現状を訴え、公正な待遇を求めています。

こうした意見のぶつかり合いは、単に団体間の対立として消費されるべきではありません。

むしろ、選手の保護、契約の透明性、経営の健全性といった、業界が長年抱えてきた構造的課題を洗い出すきっかけになり得るものです。

選手が安心して競技に打ち込める環境整備のために、ファン、関係者、そして団体自身が真摯に向き合うべき時期に来ていると言えるでしょう。

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