韓国料理は本当に“アジアで最下位”?台湾SNSでの議論が波紋

台湾の若者向けSNSで、アジアの料理ランキング最下位に韓国料理が選ばれ、「辛いだけ」「味のバリエーションが少ない」といった評価が投稿され、波紋を広げています。

ざっくりPOINT
  • 台湾の投稿者がアジア料理をランキング化し、韓国料理を最下位に
  • 韓国料理は「コチュジャン主体で単調」「揚げ物の食感が物足りない」と酷評
  • 台湾ネットでは賛否両論。「辛くない料理も多い」「好き嫌いに差がある」との声

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グローバル化が進む韓国料理の現在地

ここ数年、韓国料理(ハンシク)はグローバルに評価を高めています。

キムチやビビンバ、韓国チキンなどが象徴的で、韓流ドラマやK-POPとともに世界中に広がりました。

韓国政府は2009年から「グローバル・ハンシク」戦略を展開し、海外の韓国料理店を4万店規模に拡大。

欧米や東南アジアでは、健康志向や発酵文化への関心が高まり、韓国料理が受け入れられやすい土壌ができています。

中でもインスタント麺や冷凍食品などの輸出が急成長しており、2023年には韓国のラーメン輸出が過去最高を記録しました。

辛さ一辺倒のイメージに反して、発酵、スープ、野菜料理などの多様性が注目されているのが現状です。

個人の好みと料理の多様性

台湾でのSNS投稿を発端とする韓国料理への批判は、個人の味覚や文化的背景によるものであり、すべての評価に当てはまるとは言えません。

韓国料理は確かに辛味を軸にしたメニューが多いものの、サムゲタンのような優しい味の料理や、スンデ、チャプチェなど独自の発酵・煮込み料理も数多く存在します。

特定の調味料に依存する傾向は否めませんが、それを「単調」とするか、「統一感がある」ととらえるかは受け手次第です。

食文化はその土地の歴史や環境とも深く結びついており、比較の前にそれぞれの特徴を知ることが重要です。

SNSのランキングで生じた議論は、むしろアジア料理の多様性や国民の味覚観に光を当てる契機となりました。

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