「定時で終わらない仕事を振るのはマネジメントの問題ですよね?」Z世代社員の主張に賛否両論

TAKU@バンコクさんがXに投稿したエピソードが話題を集めています。

ポストの内容は「中途入社のZ世代駐在員が、期日までに終わらない仕事があるのに定時で帰ろうとした」というもの。

投稿者が「頼んでた資料終わった?」と確認すると、その社員は「定時で終わらない仕事を振るのはマネジメント側の問題です」と答えたというやり取りが描かれています。

この発言に対し、投稿者は困惑を示しながらも、「何を言われたのかわからなかった」とつぶやきました。

しかしこの投稿は瞬く間に拡散され、多くのユーザーがコメントを寄せる事態に。

コメント欄には「Zが正しい」「仕事量を見誤る上司が悪い」「能力の問題にすり替えるのはおかしい」といったZ世代擁護の声が目立ちました。

一方で「時間内に終わらないのは仕事の遅さ」「社会人としてどうなのか」といった否定的な意見も存在し、世代間の価値観の違いが顕著に表れる内容となっています。

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変化する働き方と「責任」のあり方

このやり取りが注目を集めた背景には、現代の労働観の変化があります。

Z世代と呼ばれる若年層の多くは、効率性やワークライフバランスを重視し、定時退社や働く時間の明確な線引きを重要視する傾向があります。

そのため、仕事の未達成があっても「時間外労働は強制ではない」という考えに基づき、定時で退社することに対してためらいがありません。

一方、従来型の職場文化では、納期や成果に対する責任を強く重視し、「終わるまで働くのが当然」という意識が根強く残っています。

このような意識のギャップが、今回のような摩擦を生む原因となっています。

特に中間管理職層にとっては、どちらの価値観にも対応しながらチームをマネジメントする必要があり、組織としての柔軟性と再設計が求められています。

組織文化と世代の価値観をすり合わせるには

今回のポストに対する反応は、単なる「Z世代vs上司」という対立ではなく、働き方に対する時代の変化を象徴しているといえます。

若い世代が「時間内で働く」という前提を守る姿勢は、働きすぎによる過労や生産性低下への反省からくるものです。

その一方で、責任の所在や納期遵守といった従来の価値観も依然として業務遂行には不可欠です。

今後、組織が求められるのは、一律のルールや一方的な指示ではなく、仕事内容やチーム構成に応じた柔軟なマネジメントです。

業務の配分や締切の設計、進捗管理といった基本的な管理能力が求められる一方で、従業員が自律的に働ける環境整備も不可欠です。

世代間の価値観の違いを乗り越えるには、互いの立場や考え方を理解し、共に歩み寄る姿勢が鍵を握ります。

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