電車内で倒れた女子高生をおぶって救助…「見て見ぬふり」に怒る会社員の本音
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通勤中に電車で意識を失った女子高生を助けた男性会社員が、周囲の無関心ぶりに強い憤りを覚えています。

ざっくりPOINT
  • 電車内で女子高生が失神、泡を吹いて倒れる
  • 乗客は全員スマホか目を閉じ「見て見ぬふり」
  • 男性が彼女をおぶって駅まで運び、駅員にも助けを拒否される

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都会化とともに進む「傍観者社会」の実態

都市部における公共空間では、他人への関心が薄れ「自分に関係ないことには関わらない」という風潮が広がっています。

このような無関心の背景には、個人主義やプライバシー意識の高まり、トラブルに巻き込まれたくないという防衛心理が存在します。

特に電車内のような密閉された空間では、緊急事態に気づいても行動を起こす人が少ない「傍観者効果」が顕著に現れます。

これは、周囲に他人がいることで「誰かがやってくれるだろう」と判断を他人に委ねてしまう心理的傾向によるものです。

さらに、通勤や通学で時間に追われる現代人にとって、見知らぬ人のために立ち止まる余裕が持てないという現実も無視できません。

こうした現状を打破するには、啓発活動や教育の中で「小さな勇気の行動」がどれほど社会を変えるかを伝えることが求められています。

公共意識の再構築が必要な時代

誰かが困っている場面で手を差し伸べる行為は、本来人間に備わっている共感力に基づくものです。

しかし、現代ではその共感すらも周囲の視線や自己防衛によって抑制されてしまうことが増えています。

日本では法律上「善きサマリア人法」のような救助者保護制度が整備されていないため、万が一のトラブルを恐れて行動をためらう人も少なくありません。

こうした不安を払拭し、誰もが自然に助け合える社会を目指すには、制度面の整備と同時に公共意識の再構築が必要です。

学校や企業、地域社会が連携し、応急手当の教育や緊急時の対応訓練を進めることで、共助の精神が育まれます。

現代社会における本当の豊かさとは、誰かの困難に気づき、自然に手を差し伸べられる関係性が存在することではないでしょうか。

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