【夫婦別姓】作家・竹田恒泰氏、サザエさん例に「磯野一家といえない」

作家・竹田恒泰氏が、夫婦別姓制度の導入について、社会的コストが多大で立法の根拠に乏しく、旧姓の通称使用拡大で十分対応できるとし、「サザエさん一家」の例を挙げながら伝統的家族観の重要性を訴えました。

ざっくりPOINT
  • 社会的コストが高く、制度変更に根拠なしとの主張
  • 旧姓通称の拡大で不便は解消可能と竹田氏が強調
  • 「磯野一家」例から伝統的家族観の維持を訴える

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夫婦別姓と家族制度、欧米との違いと日本の課題

世界的に見ると、欧米諸国の多くでは結婚後の姓選択が個人に委ねられており、選択的夫婦別姓は一般的な制度となっています。

たとえばアメリカやフランスでは、夫婦が別姓を名乗ることはごく自然で、法的にも社会的にも問題とされていません。

一方、日本は「家制度」の歴史的影響を強く受け、夫婦同姓が戸籍制度の基本に組み込まれています。

この構造は、家族の一体感や親子関係の明確性を担保する一方で、個人の名前に対する自由やアイデンティティの問題を内包しています。

近年は、通称使用の法制化や行政手続きの柔軟化が進んでおり、法改正以外の選択肢も現実的となっています。

そのため、制度変更の是非をめぐっては、単に利便性ではなく、日本社会における家族の意義や文化的背景を含めた多角的な議論が必要です。

制度変更に求められる「合理性」と「実効性」

夫婦別姓制度の導入をめぐる議論は、単なる選択肢の拡大にとどまらず、社会制度そのものの根幹に関わる問題です。

現在の戸籍制度や行政システムは、夫婦同姓を前提として設計されており、制度改正には法改正に加えて広範なシステム改修が必要です。

一部ではその費用が数千億円にのぼるともされ、コストに見合う合理性が問われています。

さらに、姓が異なる親子における学校や医療現場での対応、戸籍や住民票の取扱いなど、社会的な混乱を避けるためには十分な周知と運用準備が不可欠です。

改正を進めるにしても、段階的導入や選択制の精緻な設計が求められ、何よりも「誰のための制度か」という観点を見失わないことが重要です。

日本社会の根底にある家族観や共同体意識とどう折り合いをつけるのか、今後の議論の質が問われています。



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