共産党県議団が反対していた『宇都宮ライトレール』開業、1億9千万円の黒字に
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宇都宮ライトレールは共産党の反対を受けつつも開業し、2024年度決算で1億9000万円の黒字を計上し、利用者数は想定を上回りました。

ざっくりPOINT
  • 「赤字になる」との予想を覆す黒字決算
  • 広告収入や観光目的の利用も貢献
  • 共産党県議団は開業時に「極めて残念」と声明

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ライトレール成功の鍵は地域密着と実用性

宇都宮ライトレールの黒字化の背景には、路線設計の的確さと地域住民の実生活に根差した利便性があります。

JR宇都宮駅を起点に、大型商業施設や教育機関、工業団地、自動車メーカーなどをつなぎ、通勤・通学需要をしっかり取り込んでいます。

さらに、中心市街地の渋滞緩和効果や、ラッピング広告などの副収入も黒字化に寄与しています。

富山や岡山のLRTと異なり、観光よりも通勤・通学を主軸に据えた導線設計が功を奏した格好です。

また、利用者の声にも「車より快適」「飲み会帰りに便利」といった評価が多く、ライフスタイルにフィットした点が成功の要因となっています。

交通インフラの見直しと今後の期待

宇都宮LRTの成功は、地方都市における新しい公共交通の可能性を示す事例となりました。

自動車中心の社会からの転換を目指す中、都市計画と一体化したインフラ整備が重要視されるようになっています。

一方で、導入にあたっては初期投資や政治的対立、既存交通との調整といった課題も多く、今後は他都市での展開に際して、宇都宮の事例をいかに再現できるかが焦点になります。

今後の利用状況や収益動向、延伸計画の進捗も含めて、LRTのような交通モデルが地方都市の未来をどう形づくるか、引き続き注視されるべきでしょう。



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