
中国EV最大手のBYDが最大34%の大幅値下げに踏み切った背景には、シェア維持の焦りと価格競争の過熱という苦境があり、株価は続落しています。
- 最大34%の値下げでも販売増につながらず
- 競合EV「星願」の台頭でシェア減少
- 市場飽和と利益低下で中堅メーカー淘汰も加速
報道の詳細
関連
反応
先日公道を走るBYDの車を初めて見ました。
— unknown (@unknown44510982) June 8, 2025
何と車の後ろには高齢者マークが。
まさかピンポイントでそこを狙っていませんよね。
ただでさえ危ないのに・・・。
自国で売れよ💢(`ᄑдᄑ)
— ピノ2 (@Ren01191908) June 8, 2025
公用車にしたらスパイが捗りますね
— をたぬぽん@メガネっ娘Lover (@wotanupon) June 8, 2025
80%割引でもいらないなぁ……
— 放浪する男♪ (@n_one_8002) June 8, 2025
深掘
値下げ競争の裏で進む中国EV市場の構造疲労
BYDの相次ぐ値下げは、単なる販売促進策ではなく、熾烈な生存競争の現れです。
中国のEV市場には百を超えるブランドが存在し、特に7万元前後のコンパクトEV市場は新興勢力が乱立し、価格以外での差別化が難しい状況です。
かつて日本車が米国市場で低価格と信頼性でシェアを奪ったように、現在の中国EV市場も過当競争に陥り、ブランド価値より価格が前面に出る構図が定着しています。
補助金政策も終焉を迎えつつあり、企業は政府の支援を失ったまま市場原理にさらされ始めています。
この中で、販売台数のために出荷を演出し、株価維持や資金調達に苦慮する企業が増加しています。
今後は価格ではなく、技術力や再投資体制で差をつけられるかが生き残りの分かれ目です。
「勝ち残る強者」と「脱落する中堅」の二極化へ
BYDの大幅値下げは、価格競争が既に限界に達しつつある現実を示しています。
シェア維持のための消耗戦は、短期的には在庫処分や販促効果を生むものの、長期的には利益率を押し下げ、サプライチェーン全体に影響を及ぼします。
結果として、資金力に乏しい中堅以下のメーカーが脱落し、大手数社による寡占化が進むのは避けられない流れです。
市場が成熟する中で求められるのは、安さではなく価値です。
プレミアムブランドとの差別化が進めば、テスラや欧米メーカーはむしろ恩恵を受ける立場となるでしょう。
BYDにとっても今が転換点であり、ただの「価格で勝つ」フェーズから「どのように再成長を図るか」が真に問われる局面に差し掛かっています。
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