電子コミックの性的広告、苦情殺到で4月末から配信停止

電子コミック大手が加盟する日本電子書店連合は、子どもも閲覧する全年齢向けサイトでの性的表現を含む広告配信を4月末から停止しました。

ざっくりPOINT
  • 電子コミック広告に苦情殺到
  • JAROの指摘受け広告配信を停止
  • 現在は苦情がゼロに

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急増するインターネット広告への苦情とその背景

インターネット上で目立つようになった性的表現のある広告は、子どもから高齢者まで幅広いユーザーが利用するウェブサイトにも表示されることから、社会的な批判が強まっていました。

特にスマートフォンの普及により、広告が日常的に目に入る環境が整ったことで、保護者からの懸念が顕著になっています。

また、日本ではインターネット広告の規制が比較的緩やかで、業界の自主規制に依存する面が大きいのが現状です。

JARO(日本広告審査機構)は広告に関する苦情を受け付ける民間団体であり、その指摘には法的強制力はありませんが、広告業界に与える影響力は大きく、今回の対応もそれを反映したものといえます。

今後、他業種にも同様の対応が求められる可能性があります。

今後の広告運用と業界の課題

日本電子書店連合の迅速な対応によって、問題となっていた性的広告に対する苦情は5月以降ゼロとなりましたが、根本的な課題解決には至っていません。

連合に属さない業者や他業種の広告には引き続き苦情が寄せられており、広告全体の基準見直しや明確なガイドラインの整備が求められています。

また、ユーザーの年齢や関心に応じた広告表示を実現するための技術的対応も急務です。

広告収益を支える仕組みと、公共性とのバランスをいかに保つかが今後の鍵となるでしょう。

単なる停止措置ではなく、業界全体の信頼を高める持続的な運用が問われています。



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