『2000円/5kg』の古古古米、これまで『83円/5kg』で家畜の餌として取り引きされていたことが判明…
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実業家の井川意高さんが6月1日にXへ投稿した内容が大きな反響を呼んでいます。

井川さんは「本来5キロ83円の豚の餌を2000円で買わせる自民党」と投稿し、5キロで2000円台の価格で販売されていた古古古米について問題視しました。

この投稿には、古米に関する動画付きの投稿が引用されており、「古古古米を2000円台で買えてそんなに嬉しい?」と疑問を呈する声があがっていました。

これに対して、米農家であるXユーザー「くにお寿司」さんは、古古古米は通常30キロ500円で家畜農家に引き取ってもらっていると明かしました。

「米農家として古古古米でこんな喜んでる姿を見せられると申し訳ない気持ちでいっぱい」と率直な思いを述べたこの投稿は多くの共感を呼び、井川さんも「これな」と引用して賛同を示しました。

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古古古米とは何か。価格の背景と農業現場の実情

古古古米とは、少なくとも収穫から3年以上経過した古い米を指します。

通常は食味が落ちているため、一般消費用としてはほとんど流通せず、加工食品用や家畜の餌として利用されるケースが多いです。

農家の証言によれば、古古古米は30キロで500円程度と非常に安価で流通しており、5キロ換算では83円という計算になります。

これが2000円以上で一般消費者に販売されている現状は、「適正価格なのか」「消費者は情報を正しく知らされているのか」という点で疑問が呈されています。

米の保管には品質保持のコストも伴い、政府備蓄米や飼料用米としての扱いには国の方針や補助金政策が深く関わっています。

そのため、現場の農家が「申し訳ない」とまで感じる背景には、価格の歪みや市場の透明性への不信感があると考えられます。

また、古米が必要以上に高値で売買されることで、本来の需要供給バランスが崩れる懸念もあります。

このポストが示す課題と今後の議論の方向性

今回の一連の投稿が明らかにしたのは、消費者と農業現場との間にある情報の非対称性です。

古古古米が5キロ83円で飼料用として流通していたという事実に対し、それが2000円以上の価格で販売される状況が「適正」と言えるのかどうかが問われています。

また、政策や市場の仕組みによって本来は廃棄や飼料用になるべき古米が食用として高値で販売されている現状は、制度の見直しや情報の公開性を求める声が強まるきっかけとなっています。

井川さんの投稿は、単なる批判にとどまらず、多くの国民が現行の米流通システムに対する疑問を抱く契機となりました。

食料自給率や農業保護政策を重視する一方で、流通の透明性や価格の妥当性をいかに確保するか。

今後の議論では、消費者、農家、政策当局それぞれの立場を踏まえた建設的な対話が求められます。



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