東京・江戸川のガスボンベ爆発事故、使用期限は60年前の「1964年11月」

東京都江戸川区の工事現場で爆発が発生し、地中から見つかった1964年製のガスボンベが原因とみられ、住民10人が軽傷を負いました。

ざっくりPOINT
  • 1964年製ガスボンベが爆発の原因か
  • 現場は40年間駐車場として利用
  • アセチレンガスは高い可燃性を持つ

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半世紀前のガスボンベが引き起こした爆発の背景

今回の爆発事故は、60年前のアセチレンガスボンベが引き金となったと見られています。

アセチレンは非常に可燃性が高く、金属の溶接などで使用されるガスです。

耐用年数を超えたボンベが土中に放置されたことで、内部のガスが残っていた可能性があります。

現場は約40年間にわたり駐車場として使用されており、地中の危険物に気づくことは難しかったと考えられます。

1970年代以前は、廃棄物の処理管理が現在ほど厳しくなく、産業廃棄物や不要な資材を埋める行為も見過ごされていた背景があります。

警視庁は誰がどのような経緯でボンベを埋めたのか、当時の土地利用状況なども含めて詳しく調査を進めています。

地中の見えないリスクにどう向き合うか

今回の事故は、過去に放置された危険物が現代の工事作業に影響を与える可能性を示すものです。

長年にわたり使用されていた土地でも、地中に何が埋まっているかは必ずしも明確ではありません。

とくに高度経済成長期に使用された工場跡地や作業場跡地では、こうしたリスクが潜んでいることがあります。

行政や施工業者には、事前の地中調査や過去の土地履歴の確認を徹底することが求められます。

住民の安全を守るには、工事前のリスク評価や未確認物の検出に向けた新たな基準作りも必要です。

今回のような事故が再発しないよう、都市部における工事の安全対策を見直すきっかけとすべきです。



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