スペイン・ポルトガルで発生した大規模停電… 中国製太陽光パネルに懸念強まる
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スペインとポルトガルで発生した大規模停電を受け、欧州の電力インフラにおける中国製太陽光パネルや関連機器の安全性に対する懸念が高まっています。

ざっくりPOINT
  • 再生可能エネルギーの導入拡大と送電網の安定性の課題
  • 中国製太陽光パネルの使用とサイバーセキュリティの懸念
  • 欧州のエネルギー安全保障と供給源の多様化の必要性

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中国製太陽光パネルと欧州の電力インフラの脆弱性

2025年4月28日、スペインとポルトガルで大規模な停電が発生し、約6000万人に影響を及ぼしました。停電の原因は現在も調査中ですが、送電網の周波数の急激な低下や再生可能エネルギーの高比率が影響した可能性が指摘されています 。

特に注目されているのが、中国製の太陽光パネルやインバータの使用です。欧州では、太陽光発電設備の多くが中国製であり、特にインバータの約3分の1がファーウェイ製とされています。これらの機器は遠隔操作が可能であり、サイバー攻撃のリスクが懸念されています 。

また、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、送電網の安定性が課題となっています。太陽光や風力発電は出力が不安定であり、電力供給のバランスを保つための対策が求められています 。

エネルギー安全保障と再生可能エネルギーの課題

今回の停電は、再生可能エネルギーの導入拡大とエネルギー安全保障のバランスの難しさを浮き彫りにしました。欧州連合(EU)は、再生可能エネルギーの利用拡大を推進していますが、太陽光パネルの96%を中国から輸入しており、供給の多様化が課題となっています 。

また、再生可能エネルギーの特性上、出力の変動が大きく、送電網の安定性を確保するためには、蓄電池の導入やスマートグリッドの構築などが必要です 。

今後、欧州は再生可能エネルギーの導入を進める一方で、供給源の多様化や送電網の強化、サイバーセキュリティ対策など、総合的なエネルギー政策の見直しが求められます。



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