【話題】コンビニの接客、ここまでする必要あり?なし?(※動画)
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セブン-イレブンが開催した接客技術を競う全国大会(2024)で、兵庫県の店舗で働くベトナム国籍のレ・ティ・フン・タオさんが優勝しました。

大会には各地の予選を勝ち抜いた22人が参加し、接客の質や臨機応変な対応力などを4分間で披露しました。

タオさんは、常連客との会話を想定した「冨永さん、こんにちは。お子さんがいらっしゃったのですか」などの温かい言葉で、自然なコミュニケーション力を発揮。

審査員からは、笑顔と落ち着いた対応が高く評価されました。

外国籍の従業員がこの大会に出場するのは初めてで、注目を集めました。

大会の目的は、従業員のモチベーション向上と人手不足の解消につなげることです。

しかし、この大会をめぐってはX上で賛否が分かれ、実際の現場との乖離を指摘する声も多く見られました。

詳細は動画

 

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深掘

コンビニ接客に求められるものの変化と現場の実情

接客大会に対しては、X上でも意見が真っ二つに分かれています。

「現場ではあんな丁寧な会話をしていたら人手が回らない」「常連扱いがうざいと感じる客もいる」といった批判的な声が多く投稿されており、特に『形だけの現場を知らない人の大会』『ロープレであって現場とは別』など、現場との温度差を指摘する声が目立ちました。

一方で、「常連との会話は楽しい」「覚えてくれていて嬉しい」といった肯定的な意見もあり、接客の在り方には多様なニーズがあることが浮き彫りになっています。

注目すべきは、否定的な意見の多くが「効率性」と「個人的な距離感」を重視している点です。

現場の負担が増えることや、過度な接近が不快だと感じる消費者も一定数存在しており、コンビニ接客における「丁寧さ」のあり方が問われています。

丁寧な接客と現実のバランスをどう取るか

今回のセブン-イレブンの接客大会は、企業側の士気向上策として意義のある取り組みです。

しかし、SNS上の反応を通じて明らかになったのは、現場でのリアルな接客ニーズとのギャップです。

理想の接客が、必ずしも現場で歓迎されるとは限らず、効率と快適さを重視する顧客が増えている現状では、過剰なサービスが逆効果になりかねません。

コンビニは本来「迅速で気軽」な利用が前提の業態です。

今後求められるのは、従業員の負担にならず、顧客にも過度な接触感を与えない「丁寧さの線引き」です。

一律のロールプレイではなく、顧客ごとの対応力や空気を読む力が本当の意味での接客力として重視される時代に入ったと言えるでしょう。

企業は現場の声を丁寧に汲み取った施策設計が求められています。



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