エスカレーターの“片側開けマナー”に、GACKTさん「急いでるなら階段使え」

ミュージシャンのGACKTさんが自身のXで長文を投稿し、エスカレーターの利用マナーについて持論を展開しました。

GACKTさんは「以前から危ないと思っていたエスカレーターの乗り方がやっと見直されたかという感じ」と述べ、大阪万博におけるエスカレーターの2列乗りが定着しつつあることを取り上げた共同通信の記事を引用しました。

片側を空ける習慣が見直される動きに対して、GACKTさんは肯定的な姿勢を示しました。

GACKTさんは「エスカレーターで片側を空けるってのは、一見親切のように見えるが、エスカレーターの段差はかなり高く、角も尖っている」と述べ、歩いて移動する行為の危険性を指摘。

足を踏み外せば転倒の連鎖が起こる可能性があると警鐘を鳴らしました。

また、「そもそも急いでいるなら階段を使えって話」「海外でエスカレーターを登り降りしてる人はほぼいない」とも投稿しました。

エスカレーターの片側空けの習慣は、1970年の大阪万博の少し前に阪急電鉄の呼びかけで始まったとされ、「大阪の人はせっかち」という文化的背景もありました。

現在では各鉄道会社が2列乗車を呼びかけ、リスク回避の方向へシフトしています。

バブル期には「空けるのがマナー」とされていた風潮も、時代の変化とともに見直されてきています。

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エスカレーター利用マナーの変遷と世界的な視点

エスカレーターの片側空けのマナーは日本特有のものではなく、国や地域によって慣習が異なります。

例えば、ロンドンでは右側を空けて左を歩くのが一般的ですが、混雑の激しい駅では2列での利用を促す動きもあります。

シンガポールや香港、韓国などアジアの一部でも片側を空ける習慣がありますが、近年では安全性を重視して2列乗車を推進する国も増えています。

実際に、歩行中の転倒事故や接触トラブルのリスクが取り沙汰されており、高齢者や身体の不自由な人にとって危険な状況が生まれやすくなっています。

公共の場でのマナーは時代とともに変化するものであり、安全と効率のバランスが重要とされています。

時代とともに見直される公共マナーの意義

エスカレーターの片側空けという慣習は、かつては「思いやり」や「効率性」といった価値観の象徴でもありました。

しかし、社会全体の安全意識の高まりとともに、そのあり方が問われるようになっています。

特に高齢化社会を迎える日本では、公共施設での事故防止が大きな課題です。

GACKTさんのように影響力を持つ人物がこうしたテーマに言及することで、多くの人が立ち止まって考えるきっかけになります。

マナーとは単なる習慣ではなく、社会の変化や価値観の反映でもあります。

今後も「何が本当に安全で合理的なのか」を社会全体で共有し、柔軟に見直していく姿勢が求められます。

 

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