米農家「うちはコメ30キロ9000円で出してます」「30キロ、2万4000円くらいするでしょ?」店頭で「なぜあんな値段になるのか不思議」
画像はイメージ

全国でコメの価格が高騰する中、鳥取県の農家からは「生産者価格と店頭価格の差が大きすぎる」と困惑の声が上がっています。

ざっくりPOINT
  • 米価17週連続値上がり
  • 農家出荷価格と店頭価格に大きな差
  • 原材料費高騰でも「ほんの少しだけ値上げしたい」

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コメ価格の上昇と流通構造のギャップ

コメの価格が17週連続で上昇しており、農林水産省の調査では全国平均で5キロ4233円という高水準となっています。

しかし、こうした高値が必ずしも生産者に還元されているわけではありません。

実際に取材を受けた農家は、30キロあたり9000円から9500円で出荷していると語っており、店頭価格の2万4000円前後との乖離に驚きを隠せません。

背景には、流通業者や卸業者、小売店など複数の中間コストが加わる構造的な問題があります。

また、物流費や資材価格の上昇も小売価格を押し上げる一因となっています。

消費者が感じる「コメ高」の裏で、農家が価格決定に関われないという矛盾が浮き彫りになっています。

農家の現実と消費者の乖離

日本の食卓を支える農家が、実際には厳しい経営状況にあるという事実はあまり知られていません。

今回のように、市場価格の高騰が必ずしも農家の利益には直結していないことは、その典型例です。

むしろ、肥料や燃料などのコストは上昇を続けており、農家は価格転嫁も難しい状況に置かれています。

こうした中でも、庄倉さんのように「ほんのわずかだけ価格を上げさせてもらいたい」と語る農家の慎ましい姿勢には、長年築かれてきた消費者との信頼関係が背景にあります。

田植えシーズンを迎える今、農家にとって今年の米作りは希望だけでなく、価格と生産コストのはざまでの戦いでもあると言えるでしょう。

 

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