【祖国という影】在日韓国人として日本に生まれ、日本に帰化したチョーさん「帰化人が選挙に出ることに反対」「表に立つのは、純日本人でなければならない」

在日韓国人として日本に生まれ、後に帰化したXユーザー・チョーさん(@chotokugi)が投稿した内容が反響を呼んでいます。

チョーさんは「この国に救われたから、情報発信で恩返しを志して行動している」と述べた上で、「帰化人が選挙に出ることには反対です」と明言。

その理由として「この国を本当の意味で守れるのは、血の中に日本を宿した純日本人だけだと思っている」と語り、「帰化人には、もう一つの祖国の影やアイデンティティがあるため、無意識のバイアスとなる」と持論を展開しました。

また、保守を名乗りながら極端な陰謀論を唱える者や、外国勢力とつながる“なんちゃって愛国者”に警戒を示し、自身にも二重スパイ疑惑がかけられていることを笑い混じりに触れました。

「だからこそ、表に立つのは純日本人でなければならない」と断言し、「選挙には出ないし、政治家にもならない。それが自分のケジメであり、役割だ」と述べ、政治の表舞台に立つのではなく“背中を支える側”として生きる覚悟を示しました。

投稿には「#二重スパイに気をつけろ」「#日本人よ立ち上がれ」「#帰化人としての本音」「#この国は守るもの」などのハッシュタグが添えられ、多くの称賛コメントが寄せられています。

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「帰化人の覚悟」に賛否 日本社会におけるアイデンティティ論

チョーさんの投稿は、政治的発言が分断を生みやすいSNS上で、逆に多くの称賛を集めた珍しいケースです。

その背景には、「帰化人でありながらも日本に尽くす」とする誠実な語りと、自らが選挙に出ないという“ケジメ”の姿勢が、多くの日本人に共感をもたらしたと見られます。

「血」と「土地」、そして「祖先の歴史」といったキーワードが、保守層のアイデンティティに訴えかける要素として機能している一方で、帰化人であっても忠誠心を持って生きることの矛盾や葛藤にも真正面から向き合った内容です。

日本社会では、政治参加や国防の議論において“血統主義”の是非が常に付きまといますが、今回のように当事者からの自己制限的な提言が出ることで、「発言の正統性」を認める声が広がりやすい構図も見受けられます。

日本人とは何か? 問い直される国民の輪郭

この投稿は、「日本人であること」の定義が形骸化しつつある中で、改めて“国民の条件”を問い直すきっかけとなっています。

帰化人が「血統主義」を主張するという逆説的な立場が、一般的な多文化共生論とは異なる新たな論点を生んでいます。

グローバリズムや人権重視の流れに対し、「地縁・血縁・歴史継承」といったローカルな価値観の重要性を再評価する動きが、保守層だけでなく一定層に広がっていることの現れともいえます。

同時に、「選挙権を持つ=被選挙権も認められる」という現代民主主義の基本原則をどう考えるかも、今後の社会的議論のポイントとなりそうです。

帰化人による“支える側”の覚悟と、“立つ側”への線引きが、政治参加の自由と責任をめぐる議論にどのような影響を及ぼすのか、今後も注目が集まります。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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