ファミリーマート「海苔なしおむすび」が好調、拡大へ

ファミリーマートが展開する「海苔なしおむすび」の販売が好調で、2025年度内には品目数を10品前後に拡大する方針を示しています。

ざっくりPOINT
  • ファミマの「海苔なしおむすび」が販売好調で構成比増加
  • 節約志向&手軽さが支持され2025年度中に10品展開へ
  • 海苔なしで差別化、コスト最適化と需要対応を両立

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節約志向とシンプル志向が生む“海苔なし”ブーム

近年の物価上昇や生活コストの増加により、消費者の節約志向は強まっており、特に手軽に購入できるコンビニ食品に対する価格感度は高くなっています。

こうした中でファミリーマートが注力しているのが「海苔なしおむすび」です。

海苔を使わない分、製造コストを抑えることができ、そのぶん価格も低めに設定できるため、ワンコインランチや簡単な軽食ニーズに応える商品として支持を集めています。

また、「手が汚れにくい」「海苔の食感が苦手な人でも食べやすい」といった実用的な声も見られ、味や中具で勝負する“まぜごはん系”のおむすびが一定のファン層を獲得しているようです。

加えて、コロナ禍以降の衛生意識の高まりにより、包装を開けて手で直接海苔を持たなくてもよい形態が好まれている側面もあると考えられます。

単なるコスト削減ではなく、消費者の生活スタイルに寄り添った変化と言えるでしょう。

おむすび市場における差別化戦略の一環として

コンビニ各社にとって「おむすび」は利益率と回転率が高く、売上の柱ともなる定番商品です。

その中で、ファミリーマートが「海苔なしおむすび」を主力カテゴリーのひとつとして押し出しているのは、他社との差別化と収益構造の最適化の両面を狙った戦略と見られます。

セブン-イレブンやローソンでは、特に海苔の風味やパリッとした食感にこだわった商品展開が主流ですが、あえて「海苔を省く」ことで独自の立ち位置を築こうとする試みは、選択肢の多様化という点でも評価されるべき動きです。

また、原材料コストの高騰が続くなか、海苔という素材を意図的に除外することで、今後の安定供給と価格維持の両立にもつながる可能性があります。

今後、需要がさらに広がれば、業界全体における“海苔なし文化”の浸透も進むかもしれません。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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