
「管理職はやりたくない」――責任と業務が割に合わないと考える若者が増えている現状が、西日本新聞による1万人調査で明らかになりました。
- 若者の「出世したくない」が顕在化
- 管理職は責任重すぎ、報酬が見合わない
- 「管理職になれない」のではなく「なりたくない」時代へ
報道の詳細
「管理職になりたくない」若者増加 責任と業務、割に合わず 1万人調査 https://t.co/HZZh8FF4Wd #西日本新聞
— 西日本新聞me (@nishinippon_dsg) May 3, 2025
関連
反応
■昔から管理職なんて不人気だろ 逆にやりたいやついるのかよ
■現業も管理職もイヤw
■その癖に初任給で30万とかだろ?
■管理職はAIに置き換わる
■ええやん 出世だけが人生ではないしな
■現役のドカタ管理職だけど大手じゃない限り若手はいないな
■そうやって嫌な事から逃げてろよ
深掘
若者が管理職を避ける本当の理由とは?
近年、企業の現場では「管理職になりたくない」と公言する若手社員が増えています。
背景には、給与や地位の上昇に見合わない過重な責任、メンタル負荷の増大、そして労働時間の長期化が挙げられます。
特にミドルマネジメント層は、上からの指示と下からの不満の板挟みに遭い、数値目標と部下育成の両立に苦しむケースが多いとされます。
また、SNSや掲示板などネット上では、「本人の意向に関係なく内示される」「部下の成長責任を押し付けられる」といった声が散見されており、自己成長の機会よりも“管理される側”にいたいという傾向も強まっています。
こうした現象の裏には、「年功序列的な出世コース=無条件に望まれるもの」という時代の終焉と、個人の価値観の多様化が見て取れます。
さらに、「全員プレーヤーからスタートし、そのまま管理職に進む」という旧来型の人事制度が、現代の働き方にそぐわなくなっていることも問題視されています。
マネジメントと現場能力を分離して評価する制度設計が、今後の企業文化に求められているのかもしれません。
若者は本当に“やる気がない”のか?
「責任を負いたくない若者が増えている」と一括りにされがちですが、若年層がすべて怠慢であるというのは誤った認識です。
むしろ、彼らは「報酬や環境に納得がいかない責任」は負いたくないと考えており、現実的な価値判断をしているに過ぎません。
これは企業側の「やりがい搾取」や「昭和型の上意下達マネジメント」に対する反発とも言えます。
また、現代の若手社員は、キャリアや働き方において「自分の人生を自分で設計する」意識が高く、昇進や肩書きよりも「自由」「裁量」「ストレスの少なさ」に価値を置く傾向があります。
こうした価値観を前提にしない人事制度や組織運営は、むしろ優秀な人材を失うリスクさえあります。
企業側は、単に「管理職になれ」と迫るのではなく、リーダーシップのあり方や評価体系、マネジメント職の魅力そのものを再構築する必要があります。
「管理職が報われる」構造が見えなければ、人材は当然そちらを目指さなくなるのです。
(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)
───あなたの感想は?───
\\SNSで記事をシェア//
Xでシェアニュースを
Follow sharenewsjapan1〔Share News Japanを支援〕