【足立区】剣道教室の指導員(53)、小学1年の女の子の頭を後ろから木刀でたたき脳震盪 → 書類送検
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東京都足立区の剣道教室で元指導員が小学1年の女児の頭を木刀で叩き負傷させた事件で、SNSなどでは指導者の暴力性や指導の名を借りた暴行に対し批判が殺到しています。

ざっくりPOINT
  • 木刀で女児を叩いた剣道指導員に批判殺到
  • 「指導の名を借りた暴行」SNSでも怒りの声
  • 指導と暴力の境界線、社会全体で再考を

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行き過ぎた「指導」が暴力と化す瞬間

今回の事件では、「指導」という言葉のもとに、幼い子どもに対して木刀で頭を叩くという行為が正当化されようとしていた点に強い非難が集まっています。

SNS上では「指導ではなく暴行」「体罰では済まされない犯罪」などと怒りの声が相次ぎ、53歳の元指導員に対する処分が「会員資格停止2年では甘すぎる」との意見も多く見られます。

日本では長年、スポーツ指導の現場において「しつけ」や「精神鍛錬」と称した暴力行為が容認されてきた歴史があります。

特に武道においては、礼儀や規律を重視する文化の中で、「厳しい指導」がある種の美徳とされてきた側面もあります。

しかしながら、近年では子どもの権利や人権への意識が高まる中、こうした「伝統的指導法」への疑問や批判が急速に広がっています。

この事件は、指導者による暴力が見過ごされていたこと、そしてその人物が過去にも子どもたちに罵声を浴びせるなどの行動があったにもかかわらず、長く現場に留まっていたという事実に対し、学校・教室側の管理責任の甘さにも疑問の声が上がっています。

誰が子どもを守るのか――「指導」の再定義を

事件の被害を受けた女児の両親の証言からは、加害指導員による暴力が突発的なものではなく、日常的なハラスメントや威圧的な言動が繰り返されていたことが明らかになっています。

「きょうの稽古でしめてやる」と親に送られたLINEメッセージには、指導を超えた悪意がにじんでおり、こうした発言を軽視してはならないという声が世論で強まっています。

「強くなるためには厳しさが必要」という考え方は一部に根強く残っていますが、現代社会においてその厳しさが暴力であってはなりません。

今回のような事件を未然に防ぐには、スポーツや武道の指導者に対する人権教育の徹底と、外部による監視や通報制度の強化が求められます。

また、被害者側が「恐怖で声を上げられなかった」「保護者として申し訳ない」と語るように、保護者と教室・指導者の関係性の中にも上下関係が存在しており、それが問題の放置につながった可能性もあります。

安全な学びの場とは何か、信頼できる指導者とは誰か――改めて社会全体で議論すべき時期に来ていると言えるでしょう。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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