【話題】『シェフを呼んでくれないか』の“クレームVer”がこちら…

X(旧ツイッター)ユーザー「右腕に白鳥を飼う男」さん(@i_am_not_chigyu)が投稿した料理の写真とコメントが話題となっています。

投稿では、半生状態の牛肉がのった丼の写真とともに「シェフを呼んでくれないか。」と投稿。

その1時間後にはこの投稿を引用する形で「普通にクレームのほうです」と続け、実際に料理への不満があったことを示しました。

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SNSで広がる「クレーム」の新しいかたち

この投稿が大きな反響を呼んだ背景には、現代のSNS文化における“クレームのあり方”の変化があります。

投稿された写真を見ると、明らかに牛肉は中心まで火が通っておらず、生のまま提供されたように見受けられます。

飲食店においてこのような状態で提供された場合、通常であれば店員に直接申し出るのが一般的でしたが、現在ではSNSでの共有が主流となりつつあります。

一方で、「右腕に白鳥を飼う男」さんの投稿は、店名などの情報を伏せ、ユーモアを交えた表現にとどめている点が特徴です。

「シェフを呼んでくれないか。」というフレーズには、皮肉や笑いの要素が含まれており、見る人に不快感を与えることなく共感や笑いを誘ったことで、多くのユーザーから好意的に受け止められたと考えられます。

しかし、このような投稿は時に店舗の信用やイメージにも影響を与える可能性があるため、受け取る側の読み方や広がり方にも注意が必要です。

SNSが一つの“公開クレーム窓口”となっている現状に、飲食業界全体が向き合わざるを得ない時代となってきました。

ユーモアで伝える苦情、今後のスタンダードに?

今回の投稿は、「不満をどう伝えるか」というテーマにおいて、一つのスタイルを提示したと言えるかもしれません。

従来、クレームという行為は直接的で厳しい言葉を伴うことが多く、発信者も受け手も心理的な負担を感じるものでした。

しかし、SNS時代では、共感や笑いを交えながら問題提起を行うことで、広く支持を得る投稿が目立ちます。

「右腕に白鳥を飼う男」さんのように、あえて過激な言葉を避け、あくまで柔らかく状況を伝えることで、多くのユーザーの共感を呼び、結果的に「これは良くない状況だ」と認識される流れが生まれました。

これは、単なる苦情ではなく「文化的な共有」としての投稿とも受け取れます。

一方で、このような投稿が常態化すると、投稿者が過度に影響力を持ち、飲食店などサービス提供側との不均衡が生まれる懸念もあります。

ユーモアを交えたクレームは、新たなスタンダードとなる可能性を秘めつつも、その裏で倫理的なバランスも求められる複雑な側面を持っているのです。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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