【北京清華大学】公明・山口那津男、中国共産党との会談で「池田大作の遺志を継承し、日本と中国の友好の「黄金の橋」をさらに築き上げていきたい」

日本公明党の常任顧問・山口那津男氏が清華大学を訪問し、邱勇党委書記と会談、日中の人文・学術交流の促進について意見を交わしました。

ざっくりPOINT
  • 山口那津男氏が清華大学を訪問し日中交流を語る
  • 「池田大作の遺志を継ぐ」発言に注目集まる
  • 教育分野の対話が外交の新たな鍵に

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緊張高まる中での訪中発言に広がる違和感と反発

山口那津男氏の清華大学訪問は、日中の人的・文化的交流を促進する意義ある取り組みとして表向きは受け止められる一方、日本国内ではそのタイミングや発言内容をめぐって厳しい視線が注がれています。

特に、中国政府による尖閣諸島周辺での挑発行為や台湾への軍事圧力、人権問題などを背景に、日中関係が緊張を増す中で「日中友好の金橋を築く」と発言したことに対し、SNSでは「現実を見ていない」「媚中姿勢があまりに露骨」との反発が広がっています。

また、山口氏が創価学会の精神的後継者として池田大作氏の「遺志を継ぐ」と明言したことに対しても、宗教団体と政治の結びつきが再び表面化したと見る向きがあります。

公明党が与党として政府の外交方針に加わる立場でありながら、独自の外交姿勢を打ち出すような行動が「政府見解との不一致」や「一貫性の欠如」と捉えられることも、批判の背景にあります。

特に保守層を中心に、「中国に都合の良いメッセージを国内外に発信した」とする懸念が強く、公明党が掲げてきた平和主義が、現実の地政学リスクとどう整合性を取るのかが問われています。

公明党外交の限界と信頼の揺らぎ

山口氏の清華大学訪問は、個人の信念に基づく行動という見方もある一方で、党の公式行動として行われた以上、公明党全体の外交姿勢や政権与党としてのバランス感覚に対する疑問を呼び起こしています。

とりわけ、現在進行中の日中間の外交課題や安全保障上の摩擦に対する明確なスタンスが見えない中での友好発言は、政権内での温度差を印象付ける結果となりました。

また、公明党は近年、支持基盤の縮小や創価学会との距離感の変化などに直面しており、今回のような信仰色の強いメッセージが、世俗化する有権者層との乖離を招くリスクもあります。

とりわけ、世論が安全保障や外交に敏感になっている今、公党の外交発言はより高い慎重さと整合性が求められます。

国民の信頼を得るためには、理念の発信だけでなく、現実的な対応力や国益とのバランスが不可欠です。

今回の訪中発言は、逆に公明党の対中認識と政権パートナーとしての責任感に対する信頼を揺るがしかねない火種となっています。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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