
ジャカルタ発東京行きの日本航空(JAL)のビジネスクラスで、ヴィーガンミール(VGML)を事前注文していた乗客が、朝食として提供されたのが「バナナ1本と箸だけだった」と驚きをもってSNSで報告し、話題を呼んでいます。
ヴィーガンでない乗客には、メニューに従ってモロッカン風ナスのサラダと炙りマグロ、2種類のチーズとオレンジサルサ、バゲットなどが提供されたとのことです。
乗客のクリス・チャリさんは、出発前にCAから朝食がバナナだと告げられたものの、それが前菜だと思い込んでいたとのこと。
実際にはそれが朝食全体で、チャリさんは「美味しかったが、実に物足りない」と感想を投稿しました。
JAL側は「特別機内食のスナックとしてバナナを提供している」と釈明し、今後も顧客の多様なニーズに応える努力を続けるとコメントしています。
- ヴィーガン機内食が「バナナ1本」で騒動に
- JALは「特別食スナック」と説明
- 顧客満足と多様性対応の改善求められる
報道の詳細
関連
反応
ヴィーガンって本当面倒クセーな
— 🇯🇵今川焼義元🗻 (@Imagawa11245447) May 2, 2025
ヴィーガンであるならば他の一般客と食を比べず一本のバナナを味わってヴィーガンであることの喜びを感じながら食べて欲しい。
— まさやん (@Yucl5dmCl8ngtzw) May 2, 2025
「フフフ・・・・・・ヴィーガン。聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい」
— 猫野クロちゃん (@nekonosan1) May 2, 2025
ビーガンとか精神病みたいなもんなんだからしゃあないやん
— ベンゾーさん (@desperado18144) May 2, 2025
深掘
航空業界における特別機内食の課題と期待
航空会社が提供する「特別機内食」は、宗教、健康、倫理観などの多様な理由で食事制限を持つ乗客にとって重要な配慮です。
しかし現実には、ベジタリアン・ヴィーガン食の内容が極端に簡素化されたり、満足度に欠けるケースも少なくありません。
今回のような「バナナ1本」の提供は、対応の不十分さを象徴する例であり、多様化する食のニーズに対する航空業界全体の課題を浮き彫りにしています。
乗客の期待値は、ビジネスクラスという高価格帯において特に高まるため、企業側には品質・内容ともに一定の水準が求められます。
世界的に見ても、欧米の航空会社は近年ヴィーガン食の拡充を進めており、日本の航空会社も顧客の多様性を意識した対応が急務です。
小さな出来事から見えるサービスの本質
今回の事案は単に「バナナ1本」のユーモラスな出来事として片付けられがちですが、航空サービスにおける「きめ細かな対応力」が問われる象徴でもあります。
特別機内食の重要性は、単なる食事提供にとどまらず、企業の顧客理解と信頼構築に直結しています。
JALが「お客様の声を重視する」とコメントしたように、この一件を通じてフィードバックを真摯に受け止め、改善へとつなげることが求められます。
また、今回話題となった“箸で出されたバナナ”という光景は、異文化的ユーモアも含んでおり、SNS時代の拡散力によって、航空会社のブランディングにも大きな影響を及ぼす可能性があるのです。
サービスの本質は細部に宿る――そんな教訓を残した一件でした。
(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)
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