自治労鳥取県本部に「裏口座」発覚… 計2億円

全日本自治団体労働組合鳥取県本部で、組合員に公表されていない約2億円に上る裏口座の存在が発覚し、県本部が調査を進めています。

ざっくりPOINT
  • 鳥取県自治労に簿外口座4つ、残高は約2億円
  • 通帳不明、会計監査なしで10年以上運用か
  • 中央本部も「説明責任が必要」と明言

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労働組合の信頼を揺るがす「裏口座」問題

今回明らかになった裏口座問題は、全日本自治団体労働組合(自治労)鳥取県本部が10年以上前から管理していた簿外の4つの口座に関するものです。

いずれも会計監査や定期大会での報告がなされず、通帳も所在不明となっており、労働組合のガバナンス体制の甘さが浮き彫りになっています。

特に問題視されているのは、架空と思われる肩書の名義で口座が管理されていた点で、役員の一部はその存在すら認識していなかったと証言しています。

口座からは数百万円単位の出金履歴も確認されており、補填目的で使われていたとみられています。

組合費で成り立つ活動において、組合員の信頼を損ねる不透明な資金運用は許されるものではなく、全国の労働組合でも波紋を広げています。

再発防止と信頼回復への道のり

今回の発覚は、昨年秋に新体制へ移行した後の内部調査によるものであり、三浦敏樹執行委員長が明確に「許されるべきではない」と発言するなど、改革の意志も見られます。

今後の焦点は、裏口座の具体的な使途の解明と関係者の責任追及、そして透明性ある財務管理体制の構築に移ることになるでしょう。

また、中央本部も「説明責任を果たす必要がある」と強調しており、全国の労組全体に対する監査・ガバナンス強化の議論に発展する可能性もあります。

公務員ら約8000人の組合員を擁する県本部が、組合員の信頼を回復し、健全な運営に立ち戻ることが求められています。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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