愛知県、公用車や消防車両で総額1220万円のNHK受信料の未払いが発覚…  支払いへ → X民「受信目的でない場合は契約義務がない。争うべき」

愛知県の新城市と豊川市で、公用車や消防車両に搭載されたテレビ受信機能付きカーナビについて、NHKとの受信契約を行っておらず未払いが発覚した件について、XユーザーのHenryさんが疑問を呈しています。

Henryさんは、「カーナビ付きの消防車等でNHK受信料未払い1220万円」とする報道に対し、放送法第64条の「受信目的でない場合は契約義務がない」との規定を挙げ、公用車のカーナビは明らかに放送視聴が目的でないため、本来契約義務の対象外ではないかと指摘しました。

また、2019年の判例で一般女性がカーナビのワンセグ機能について「受信目的でない」と主張して敗訴した件とは異なり、NHK自身も公的機関の車両は受信目的でないとの主張をしているとも述べ、「争う余地がある」として今回の契約義務に疑問を投げかけています。

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放送法と受信契約義務のグレーゾーン、自治体と公共財政への影響

NHKの受信料制度は、放送法第64条に基づき、テレビ放送を受信できる設備を設置した者に契約義務が生じるとされていますが、その目的が「放送の受信を目的としない場合」を除外規定とする文言があるため、カーナビやワンセグなどの機器が対象になるかは、利用実態と設置目的によって判断が分かれるケースがあります。

特に消防車や公用車に搭載されたカーナビは、映像視聴ではなくナビゲーション機能を主としており、これが「受信目的」に該当するのかは極めて曖昧です。

2019年に最高裁が一般女性に対しワンセグ携帯の受信料支払いを命じた判決がある一方で、NHKの訴訟資料には「消防車等の公的車両のカーナビは受信目的ではない」との見解が明記されていたとされ、Henryさんの指摘どおり、この一貫性のなさは法的・制度的な課題を浮き彫りにしています。

現実問題として自治体側は総務省からの行政指導や監査への対応も迫られるため、未払い分を支払う方向で動いているものの、その背景には制度の不透明さが横たわっています。

市民の負担と法の公平性を問う論点へ拡大する可能性も

今回の件は単なる「未払い問題」にとどまらず、受信料制度全体の在り方、法の適用基準、さらには公共財政の健全性と市民負担との関係までを問い直す契機になり得ます。

SNS上でも「結局最後に払うのは市民」「社会通念からズレている」といった不満が噴出しており、制度の運用が広く納得されていないことが露呈しています。

NHKの受信料制度は本来、公共放送の維持と中立報道を目的に支えられるべきですが、その徴収対象や契約義務の明確化が不十分なまま強制的な適用が行われれば、「社会的正当性」を失うリスクを伴います。

とりわけ自治体の公用車にまで課金する姿勢は、結果的に住民の税負担増を招くものであり、行政としての適切な支出なのか疑問視されるのも当然です。

今後は法改正や基準の明文化を含め、制度の見直しが不可避と言えるでしょう。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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