交際相手の男性の薬指を斧で切断した佐藤紗希被告(23)、SNS画像が流出…

大阪市北区の佐藤紗希被告(23)が交際相手の男性の薬指を斧で切断するなどしたとして傷害罪で起訴され、同被告の異常な支配と暴力の実態が明らかになっています。

ざっくりPOINT
  • 元キャバ嬢が恋人の薬指を斧で切断、傷害で起訴
  • 支配関係にあったとされる異常な交際実態
  • 男性被害者のDV、社会の無理解と支援の遅れ

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支配と服従が生んだ「密室DV」の深層と見えづらさ

本件は単なる暴力事件ではなく、被害男性が恋愛関係を通じて精神的にも肉体的にも徹底的に支配されていた「密室型DV(ドメスティック・バイオレンス)」の一例です。

日本では、恋人間や同棲中のカップルにおける暴力は通報件数が少なく、被害者が「自分にも責任がある」と思い込んでしまうケースが少なくありません。

佐藤被告のように、SNSを通じて交際に発展し、関係性が偏っていくパターンは近年若年層で増加しています。

一方、男性被害者のDVは社会的にも「弱者として扱われにくい」側面があり、周囲からの理解も乏しい傾向があります。

乳首や指を切断するという常軌を逸した暴力行為にまで至るまで、外部へのSOSがなかったことは、この種の関係性がどれほど孤立していたかを示しています。

恋愛感情を利用して相手をコントロールし、「従順さ」を愛情の証と誤認させる精神的な束縛は、DVの中でも特に深刻な部類です。

「恋愛トラブル」では済まされない暴力の連鎖を断ち切るには

佐藤被告による一連の犯行は、感情的な衝動を超えた継続的な暴力支配の構造が背景にあり、いかに恋愛関係がDVの温床となり得るかを如実に示しています。

報道によって表面化したのは極端なケースかもしれませんが、恋愛を利用した精神的・身体的支配はSNS時代においてますます可視化されにくくなっています。

支配する側が「愛情」や「忠誠」を強要し、被害者がそれを受け入れることで関係が固定化するというメカニズムが存在します。

こうした事件を防ぐには、教育段階から「対等な人間関係」の在り方を学ばせることが重要です。

さらに、警察や行政、学校、医療機関が連携して、若年層の恋愛関係の中にもDVが起こりうるという前提で支援体制を整える必要があります。

恋人間のトラブルが「私的な問題」とされがちな風潮を改め、早期発見・介入できる社会的な目が求められています。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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