【炎上】路線バス内で後から座った中年女性「太ももが触れるので詰めて」景色に夢中になっていた自閉症の子を痴漢で通報 → X民「通報した女性ナイス。基本ができない息子を単独で外に出すな!」
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SNSユーザーの無議さん(@ldk111bt)が投稿した、自閉症の男性が電車内で痴漢と誤認され通報された件に関する複数のポストが波紋を呼んでいます。

無議さんは「通報した女性ナイス」「体を密着させない基本ができない息子を外に出すな」など、加害とされた男性やその母親への厳しい言葉を投稿。

さらに「女性を怖がらせた側がなぜ被害者ヅラするのか」と母親のコメントにも強く反発しました。

また、ネット上で被害女性を責める男性ユーザーに対しても「無法地帯か」と皮肉を述べています。

こうした投稿に対し、SNSでは「差別的だ」「配慮や理解を求める声を否定している」といった批判の声が殺到し、炎上状態となっています。

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発達障害と公共空間、すれ違う視点と社会の分断

公共交通機関でのトラブルは、当事者が発達障害や知的障害を持つ場合、誤解や偏見によりさらに深刻化する傾向があります。

特に自閉スペクトラム症(ASD)の人は、身体の距離感を取ることが難しく、無意識に他者と接触してしまうことがあります。

今回の件では、加害とされた男性がヘルプマークを着けていたにもかかわらず、トラブルに発展した点が注目されました。

本来、ヘルプマークは「配慮が必要な人が身につける目印」として認知されつつありますが、社会全体の理解はまだ不十分であり、こうした誤認や過剰反応が起きやすい現状があります。

一方で、被害を訴えた女性の不安や恐怖も軽視できないのは事実です。

重要なのは、互いに「見えにくい事情」を尊重し合う視点であり、「通報は正しい、ヘルプマークは関係ない」という単純な二項対立では、社会的な理解の深化にはつながりません。

「誰もが安心できる社会」の実現に向けて必要な視点

今回の無議さんの投稿に対して批判が集まった背景には、「障害者への理解を求める声に対する断定的な否定」があります。

発達障害や精神障害のある人々が社会に出て活動するためには、周囲の理解と共存の姿勢が不可欠です。

一方で、健常者側の不安や恐怖も無視してはならず、その両者の視点をどう調和させるかが問われています。

無議さんのような強硬な論調が拡散されることで、「障害者=危険」という偏見が助長される可能性がある一方で、「ヘルプマークがあるなら何をしても許されるのか」という不安が一部で生まれるのもまた事実です。

必要なのは、冷静で相互理解に基づいた社会的議論であり、SNSでの炎上に終始することではありません。

問題を「誰が悪いか」で裁くのではなく、「どうすれば防げたか」「どう対応すべきか」を多角的に考えることが、より良い共生社会への第一歩です。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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