
日本維新の会元代表の松井一郎氏が28日、自身のYouTubeチャンネルで現執行部の党運営に対して強い危機感を示しました。
松井氏は「このままだと維新の会は潰れるね」と題して動画を配信し、「党内がガタガタで、何をしたいのかが見えない」と現体制の方針不在を痛烈に批判しました。
特に夏の参議院選挙・大阪選挙区の予備選で落選した梅村みずほ参議院議員の離党に触れ、「党のガバナンスが崩壊している兆しだ」と指摘。
また、岩谷良平幹事長が予備選を「今回限り」とした方針についても「維新らしくない」と強い違和感を示しました。
松井氏は、衆院・参院・地方議員問わず党員の声を尊重し、すべての候補者選定に党員の関与を求めるべきだと訴え、「党員が心から応援できる人材を選び直し、組織の団結を取り戻すことが急務だ」と強調しました。
詳細は動画
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反応
もう万博もやったしカジノも建設中で目的達したから維新なくなっていいでしょ?
— fumiotan (@fumiotan23) April 29, 2025
前原誠司が共同代表
— AnalogGen (@stefunn18019613) April 29, 2025
いや、何もやらんでいいから潰そうよ。
— ピヨちゃん🎌 (@think_piyo) April 29, 2025
マエバラ入れたからやろww
— それってお高いんでしょう? (@soretteotakai) April 29, 2025
深掘
「草の根政党」から中央集権化する維新のジレンマ
日本維新の会はその創設以来、橋下徹氏や松井一郎氏らの強烈な個性と「改革志向」に支えられてきました。
政党内の決定過程では、これまで「開かれた候補者選定」「政策重視の公募」などを掲げ、党員や支援者の意見を重視する方針を取ってきたのが特徴です。
しかし近年では、中央執行部主導の候補者選定や方針決定が目立つようになり、かつての草の根民主主義的な構造から乖離しているとの声が上がっています。
党勢拡大にともない、組織の効率性を優先せざるを得ない面もありますが、地方組織や党員の支持なくしては、維新の持ち味である「現場感覚を生かした改革」は成り立ちません。
今回の参院選候補者選定問題に象徴されるように、維新が本来の「現場主導型の政党」から、中央集権的な体制へと変質している現状は、かつての支持層の離反を招くリスクを孕んでいます。
松井氏の苦言が示す維新再構築への処方箋
松井一郎氏の一連の発言は、かつての代表としての危機意識の表れであり、単なる内輪の批判にとどまりません。
党勢拡大の過程で維新が失いつつある「党員主導の民主主義」や「政策本位の人材登用」への回帰を求める声でもあります。
現在の執行部に対し、支持基盤である党員や地方議員との距離が開きすぎているとの批判が強まっている中で、松井氏の提起は組織の求心力回復のためのひとつの警鐘といえます。
政党は拡大する過程で必ず運営の質的転換を迫られますが、その中でいかに理念や哲学を失わずに成長できるかが問われています。
維新が真に「改革政党」であり続けるためには、組織の硬直化を防ぎつつ、再び党員の声を吸い上げる機能を強化しなければなりません。
松井氏の指摘は、今後の党運営において重要な指針となる可能性があります。
(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)
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