野党反発も… 岩屋外務大臣、予定通り外遊に出発

参院議院運営委員会は25日の理事会で、岩屋外相ら3閣僚の大型連休中の外遊を立憲民主党の反対により了承しなかったが、岩屋氏は予定通り出発した。

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外遊了承拒否の背景とその影響

今回の外遊了承拒否は、立憲民主党が物価高対策への専念を求める姿勢を打ち出すために行ったものとみられています。

特に夏の参院選を見据え、政府との対決姿勢をアピールする意図が透けて見えます。

国会開会中の閣僚外遊は慣例的に議運理事会で了承を得るものの、反対があった場合でも外遊自体は可能です。

過去にもコロナ禍や外交問題で反対例はありましたが、最終的に外遊を強行したケースもあります。

岩屋氏の今回の訪問先は米国をはじめとする5カ国で、NPT関連会合への参加や中東和平問題など国際的に重要な外交案件を抱えており、与党側からは「外交日程を潰すのは国益損失」とする批判も出ています。

現下の国際情勢を踏まえると、政治的アピールと実務的外交の間でバランスを取る難しさが改めて浮き彫りになっています。

政治パフォーマンスと実務外交の狭間で

立憲民主党による外遊反対は、確かに参院選対策として一定の効果を狙ったものでしょうが、実務的観点からは問題も指摘されています。

外交は一朝一夕で成果が出るものではなく、特に今回のようなNPT関連会合や中東和平に関する意見交換は、長期的な国益に直結する重要な任務です。

これを単なる「物価高対策優先」の名目で阻もうとするのは、短期的な政治的得点稼ぎに過ぎないとの批判も理解できます。

一方で、政府側も国民への丁寧な説明を欠いたまま外遊を進めれば、政治不信を招くリスクがあるのも事実です。

今回の件は、選挙前の政治的パフォーマンスが外交政策にどう影響を与えるのかという点で、国民にとっても注視すべき問題となっています。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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