任天堂「『Switch2』は中国での発売を見送ります」

任天堂が6月5日に発売する「ニンテンドースイッチ2」は中国本土での発売を見送り、転売ヤーの動きや販売戦略にも影響を与えています。

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転売とゲーム市場の新たな攻防戦

昨今の家庭用ゲーム機市場では、人気モデルが発売されるたびに「転売ヤー」による買い占め問題が浮上しています。

スイッチ初代モデルでも、日本国内では中国人転売業者による買い占めが深刻化し、日本人が入手困難な状況が続きました。

こうした反省を踏まえ、任天堂はスイッチ2に「リージョンロック(地域制限)」を導入。

これにより、日本語版ハードでは日本語版ソフトしか使用できず、言語や仕様の壁が転売抑止に効果を発揮します。

さらに、購入希望者には「現行機でのプレー実績50時間以上」といった抽選条件が課され、正規のゲーマーが優先される仕組みになっています。

これにより、中国を含む国外の大量購入や転売目的での応募は実質的に困難となり、日本国内の消費者に商品が行き渡りやすくなります。

企業が販売の公正性を確保しつつ、熱心なファンに正しく届けるための施策として、高く評価されています。

グローバル展開と国内ユーザー保護の両立

中国市場をあえて外すという決断は、巨大な販売機会を放棄することでもありますが、過剰な規制やソフトの自由度の制限によって、製品の魅力が著しく損なわれる可能性が高いため、現実的な判断といえます。

その一方で、日本を含む主要市場では、転売や買い占め対策に本腰を入れた施策が導入され、正規のユーザーが商品を手にできる環境が整えられつつあります。

企業にとって、国際市場への進出と国内ファンの満足度を両立するのは容易ではありませんが、今回のような施策は、ブランドの信頼性を高める重要な一歩です。

今後も技術と制度の両面から転売対策や市場管理の精度が求められるなか、任天堂の対応はひとつの指標として注目されるでしょう。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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