【動画】高市早苗氏『日本の国旗を損壊したら刑罰』、一人だけ反対して法案を潰した岩屋毅氏に恨み

高市早苗氏が4月21日に出演したYouTube番組「マンデーバスターズ」で語った発言が波紋を呼んでいます。同氏は「今までの長い国会議員生活の中で一つだけ恨みがあるとしたら」と前置きしたうえで、その対象が岩屋毅氏であることを明かしました。

問題となったのは、刑法第92条の改正案です。現行法では外国の国旗を損壊した場合に2年以下の懲役が課せられる一方、日本の国旗については同様の罰則が存在しないといいます。高市氏はこの不均衡を是正するため、日本の国旗を損壊した場合も同様に処罰する改正案を作成し、党内手続きにかけました。

しかし、自民党内の政調審議会で岩屋氏だけが反対しました。その理由は「そんな法律案を今出したら自民党が右傾化したと思われるだろう」というものでした。この一人の反対により、その年は法案の国会提出が叶わなかったと高市氏は述べています。

翌年には岩屋氏がポストを外れ、改めて党内審査を経て法案提出に成功。しかしその後、衆議院の解散により法案は廃案に。再提出の際には議員立法のルールが変わっており、主要与野党の賛同が必要に。

これに対しては「表現の自由に反する」との反論があり、高市氏は「日本国旗を破ってはいけないのが表現の自由に反するなら、外国国旗に関する現行法も同様ではないか」と強く反論しましたが、結局法案は成立に至っていません。

高市氏は「唯一の恨み」としてこの件を挙げ、長年の政治活動の中でいまだに胸に残る出来事であると語りました。

詳細は動画(22:07)


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法案の背景と岩屋毅氏への批判の広がり

高市氏の発言が公開された直後から、X上では岩屋毅氏に対する批判が殺到しました。投稿の多くは「たった一人の反対で国益を損なった」「岩屋氏の政治姿勢に疑問を感じる」といった意見で溢れています。また、過去の言動と合わせて岩屋氏の外交姿勢や保守性に対する不信感を抱くユーザーも多く見られました。

問題となった刑法第92条の不均衡は以前から保守系政治家の間で議論されており、日本の国旗に対する軽視とも捉えられる現行法の是正を求める声は根強く存在しています。高市氏はそのバランスを取る法改正を試みたものの、党内外の政治的配慮や法案手続きの変更によって阻まれた格好です。

一方で、岩屋氏の「右傾化と思われることへの懸念」は、党全体としてのイメージ戦略や対外的な印象を考慮したものと見ることもできます。ただし、これが一人の判断で法案の進行を止めることにつながった点については、民主的なプロセスとして問題視する声も少なくありません。

この騒動は、政治家一人の意見が立法に与える影響の大きさや、党内民主主義の在り方について改めて考えさせる契機となりました。

表現の自由と国旗損壊の刑罰を巡る課題

今回の発言は、高市早苗氏が自身の政治家人生で抱き続けてきた問題意識を公にしたものです。刑法第92条の改正というテーマは、愛国心と表現の自由という相反する価値の間でバランスを取る難しさを如実に表しています。

岩屋毅氏が一人で法案に反対し、それによって提出が遅れたという事実は、政党内の意思決定の在り方や、政策がどのように政治的判断によって左右されるかを示す象徴的な出来事です。

さらに、SNSを通じた有権者の反応は、政治家の発言や行動がいかにリアルタイムで評価され、批判の対象になりうるかを物語っています。今回のケースでも、高市氏の発言を支持する声とともに、岩屋氏の政治的立場に対する厳しい目が集まりました。

今後、同様の議論が国会で再燃する可能性もあり、国旗に対する法的保護の在り方や表現の自由の範囲について、より深い議論が求められる局面を迎えるかもしれません。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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