横断歩道のない道路を渡っていた80代女性、車にはねられ重体… 運転していた男(26)を逮捕

4月21日午後、名古屋市南区の道路で横断歩道のない場所を渡っていた高齢女性が車にはねられ、意識不明の重体となり、運転していた26歳の男性が現行犯逮捕されました。

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横断歩道外の横断と交通事故のリスク

日本における交通事故の中で、歩行者が被害に遭うケースは依然として多く、特に横断歩道のない場所で道路を渡る「横断歩道外横断」による事故は深刻な問題となっています。

高齢者の場合、視覚や聴覚の衰え、反射神経の低下などにより、車両の接近に気づくのが遅れたり、判断ミスを招いたりすることがあり、事故のリスクが高まります。

警察庁の統計でも、歩行中に死亡する高齢者の多くが、横断歩道外での事故に巻き込まれていることが明らかになっています。

また、ドライバー側の注意義務も問われる場面であり、特に生活道路や市街地では歩行者の飛び出しや不意の横断を想定した運転が求められます。

こうした事故を減らすには、インフラ整備とともに、歩行者とドライバー双方への啓発活動、信号機や横断歩道の適切な配置、交通監視の強化など多角的な取り組みが必要とされています。

高齢化社会における交通安全への課題と対応

高齢社会が進む中で、高齢者の交通事故はますます社会的な課題となっています。

今回のように、横断歩道のない場所を渡る行為自体は違法ではないものの、事故のリスクは高く、実際に多くの高齢者がこうした場面で命を落としています。

一方で、ドライバーもまた、時間帯や周囲の状況に応じて十分な注意を払うことが義務づけられています。

特に都市部では、住宅街や商業地域など交通量と歩行者が混在するエリアが多く、状況に応じた「予測運転」が不可欠です。

また、高齢者側にも、反射材の活用や安全な横断ルートの選択といった対策が求められます。

今後、自治体や国は道路の構造や交通ルールの見直しと併せて、デジタル技術や見守りネットワークを活用した事故防止策の導入を進める必要があります。

交通事故の被害者も加害者も生まない社会を実現するには、一人ひとりの意識改革と社会全体の取り組みが重要です。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

 

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