
Xに投稿された「これ、まずくない? 世に出していいの?」というポストが注目を集めています。
ポスト主の田中さんは、書籍『職場の困った人をうまく動かす心理術』のタイトルや内容に対し、「発達障害やメンタル疾患、更年期障害の人は『困った人』だって。強者側の驕りがすごいね」と批判。
「『困った人』じゃなくて『困っている人』でしょ」「『尻拭い』じゃなくて『業務上の調整』でしょ」と指摘し、「出版社の人は誰も止めなかったの?」と出版元にも疑問を投げかけました。
話題のポスト
これ、まずくない? 世に出していいの?
発達障害やメンタル疾患、更年期障害の人は「困った人」だって。
強者側の驕りがすごいね😅「困った人」じゃなくて「困っている人」でしょ。
「尻拭い」じゃなくて「業務上の調整」でしょ。出版社の人は誰も止めなかったの? pic.twitter.com/vYLpwDLgdC
— 田中 (@tanaka41111) April 15, 2025
著者のポスト
見本が届いた\(^o^)/
4月24日発売の新刊。
Amazon予約はすでにスタート!この瞬間は何冊出しても愛おしく感動がある😭 pic.twitter.com/rnPoHHfSgd— スーパーカウンセラー神田裕子公式(心理/産業カウンセラー) (@yuukokanda1108) April 12, 2025
amazon:職場の「困った人」をうまく動かす心理術 (単行本)
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反応
ADHD 当事者です。
ADHD を持っている者をこの本では「天真爛漫なひらめきダッシュさん」と付けて、サルで表現しているのに、強く憤慨しております。
どういうおつもりで、この本を書かれたのでしょうか?
障害を持っている者への尊厳はお持ち合わせでないのでしょうか? pic.twitter.com/UpfF74jUs8— ヤマシロうっかり八兵衛 (@KazuyaYamashiro) April 15, 2025
目に見えない障害や病気を持つ人は、社会からの無理解に苦しんでいる。差別を恐れて障害や病気を隠す人も多い。
— 田中 (@tanaka41111) April 15, 2025
こんな本が出版されたら、いっそう差別を増幅させることになってしまう。差別を煽動する出版物を許してはならない。#神田裕子著作の出版差し止めを求めます
[ad1]本自体の装丁はともかく、帯は推薦人が書くのが普通なので、作者さんは帯の内容にはかかわっておられないと思うのですが🤔
— midori@ゲーム・アニメ・読書 (@FfMidori) April 16, 2025
かなり需要はある
— きんもくせい (@bdjrudgwkk) April 16, 2025
排除するのではなく、対策してくれるなんてこんな良い事ないと思うんだけど…。
— 筋トレ100%マン (@BCAA20000) April 16, 2025
カウンセラーだなんて信じられないですね💦
— あやぴー♡コタチビチロ♡ (@rXg5hfkpcFwgLg5) April 16, 2025
深掘り
支援の視点を欠いた表現が招く分断と反発
書籍のタイトルにある「困った人」という表現や、「尻拭い」という過激な文言が、発達障害やメンタルヘルスに関わる人々への差別的ニュアンスを持つとして、SNS上では批判が急速に広がっています。
医療・福祉の現場では「困った人」という言葉を使うことは避けられており、「支援を必要としている人」や「配慮を要する人」といった中立的な表現が重視されます。書籍のように「問題を抱えた側」として切り分ける構図は、当事者を孤立させるだけでなく、支援の本質を歪めるものです。
また、動物のイラストを使って人物を分類しているビジュアル表現も、「当事者を戯画化し、非人間化している」として多くの人に不快感を与えています。
現代社会では、多様性の尊重やインクルーシブな社会づくりが重視される中で、このような表現が出版という形で世に出たことに対し、「出版倫理の欠如」や「チェック体制の甘さ」といった構造的な問題も指摘されています。
配慮なき言葉がもたらす現代の出版リスク
この書籍をめぐる炎上は、出版物が社会に与える影響の大きさと、言葉の選び方に対する責任の重さを改めて浮き彫りにしました。
特に、発達障害や精神疾患などのセンシティブなテーマを扱う際には、当事者や支援者の視点に立った表現が求められます。言葉は人を救うことも、傷つけることもあります。「困った人」という表現は、その一例として、無自覚な差別やスティグマ(偏見)を助長する危険性をはらんでいます。
現代の読者は、出版物の内容だけでなく、その背後にある姿勢やメッセージ性にも敏感です。今回のケースでは、「なぜこのタイトル・構成で通過したのか」「社内で問題視されなかったのか」という疑問が出版社に向けられており、編集段階での倫理的チェック体制の見直しを求める声が高まっています。
批判が殺到する中、関係者がどのように説明責任を果たし、今後の対応を示すかが問われており、出版業界全体にも表現のあり方を見直す契機となる可能性があります。
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