管理職からスマホ充電を注意された若手教員、“SNS知識”の受け売りで応戦 → 終わる…
UnsplashSteve Johnsonが撮影した写真

小学校教員の元日先生がXで明かした内容によると、職員室でスマートフォンを充電していた若手教員が管理職に注意され、「これは私の唯一の緊急連絡手段なので、充電を認めないなら学校からスマホに一切連絡しないように」と反論。

しかし、管理職が「では実家の連絡先にすべて連絡する」と冷静に返したことで、若手教員は慌てたというエピソードが話題となっています。

続けて元日先生は、SNSで見聞きした情報をそのまま現場に適用しようとして、かえって立場を悪くしているケースが多いと指摘しました。

また、ネット上の知識を使うにしても、状況や相手、言い方を慎重に選ぶことの大切さを強調し、「齟齬のある管理職を刺激するのは悪手」と自身の考えを述べました。

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情報化社会で試される“使い方”のリテラシー

インターネット、とくにSNSの普及により、労働者が自身の権利を主張するための知識や事例が簡単に手に入るようになりました。しかし、それらを現場で実践する際には、必ずしも同じ結果が得られるとは限らず、文脈や人間関係、立場などの要素が大きく影響します。

学校現場では、上下関係や伝統的な慣習も根強く残っていることが多く、若手教員がSNSで得た知識をそのまま管理職にぶつけた場合、期待とは異なる反応を引き出してしまうことがあります。

今回のエピソードでは、若手教員の「緊急連絡手段」という正当な理由に対しても、管理職は「実家に連絡する」と対応し、論点がずれてしまいました。問題は、若手側の言い方や交渉方法にあり、SNSで見かけた“理論武装”が逆に不利に働く危険性が浮き彫りになったとも言えます。

重要なのは、知識をどのように応用するかというリテラシーであり、交渉術や対話のスキルが問われる時代に突入していることを改めて認識する必要があります。

「正しさ」と「伝え方」のバランスが信頼を築く

正しい主張であっても、伝え方やタイミングを誤ると、職場内での信頼を損ねたり、状況を悪化させる結果を招くことがあります。とくに教育現場のような閉鎖的かつ伝統的な職域では、「若さ」や「主張の強さ」自体がネガティブに捉えられがちです。

そのため、若手教員が自分の意見を表明する際には、正当性だけでなく、相手への配慮や関係性の維持を意識することが求められます。

一方で、管理職側も硬直化したルールや一方的な対応ではなく、教職員の多様な事情や意見に耳を傾ける姿勢が必要です。上下関係を重んじながらも、建設的な対話を通じて職場全体の風通しを良くしていくことが、双方にとってより良い環境づくりに繋がります。

情報化が進む今だからこそ、“主張する勇気”と“伝える技術”の両方を兼ね備えたコミュニケーション能力が問われているのです。

(文・構成=シェアニュースジャパン編集部)

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