【AED論争】女性アイドル「「触るな!」と言っている一部の女性の意見は理解できない」「もし私にAEDが必要でしたら遠慮なく使って」

SNS上で「女性が倒れていても助けるな」「女性にAEDを使うのはリスクが高いから放置すべき」といった意見が見られる現状に対し、タレントの猪狩ともかさん(仮面女子)が4月13日、自身のXアカウントで強い懸念を示しました。

猪狩さんはまず、こうした発言が散見されることについて「悲しい」と感情を明かした上で、自身が過去に脊髄損傷の事故に遭い、看板の下敷きになった際に男性に助けられた経験を語っています。

もし当時、その男性が「女性を助けるのはリスクがある」と考えて行動をためらっていたら、自分は命を落としていたかもしれないと述べ、命を助けることに性別の問題を持ち込むことの危険性を訴えています。

また、SNSなどで一部女性が発信する「触るな」といった声についても、「正直理解できません」と率直な疑問を呈しています。

そうした発言が他の多くの女性の命を危険にさらしている可能性があることに気づいてほしいと呼びかけ、「命の危機にそんなこと気にしていられなくないですか?」と問いかけました。

さらに、自身が命の危機にあったときには、男性に触られることへの恥ずかしさや下着を見られることへの不安などは一切頭になく、ただ「今の苦しみから救ってほしい」という思いしかなかったと振り返っています。

最後には「命は何よりも尊く、優先されるべき」とした上で、助けを必要とする人が無条件で助けられる社会の実現を望むと締めくくり、「もし私にAEDが必要でしたら遠慮なく使ってください」と訴えました。

この投稿は大きな反響を呼び、共感や支持の声が広がっています。

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AEDをめぐる議論と社会的リスク意識の高まり

ためらいが命取りになる現実

SNS上で議論されている「AED使用に対する性別リスク」は、近年、誤解や性被害への過剰な懸念によって救命措置がためらわれるケースがあるという問題と結びついています。

特に男性が倒れている女性に対して胸部に手を当てたり、衣類を開けてAEDを装着する行為に対して「セクハラだと誤解されるのでは」と心配する声があり、その結果、実際に救命行為が行われず命が救えないケースも懸念されています。

こうした状況に対し、医療関係者や行政機関は「迷わず対応することが命を守る最善の行動」と繰り返し発信しており、救助に関する正しい知識と社会的理解の浸透が課題となっています。

ネット上の反応

Xユーザーからは以下のような意見が寄せられています。

命を守る行動に性別は関係ない

ためらわず手を差し伸べられる社会に

誰かが命の危機にあるとき、助けるかどうかを迷うような社会であってはならないというのが、猪狩さんの発信から強く伝わってくるメッセージです。

ジェンダーに対する意識が進む現代においても、「命を優先する」という人間としての基本的な価値観を見失わないことが求められています。命を前にしたとき、迷わず行動できる社会のあり方が、いま改めて問われています。

(文=Share News Japan編集部)

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