
タイで始まった2025年の徴兵検査で、トランスジェンダー女性のランチャナー・セーカムさん(通称:アイスさん)が話題を集め、性別不一致を理由に兵役免除となったことが注目されています。
報道の詳細
フェイスブックより
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これは2025年の徴兵のイベントのかわいい写真です。みんなきれいで、男か女かわからないくらいです。#タイ #2025年の徴兵 #徴兵 #おかま pic.twitter.com/juCEfoKqXk
— チェンライボーイ (@meeraboon30186) April 6, 2025
タイの徴兵制度とトランスジェンダーの立場
多様な性を認める社会と制度のギャップ
タイでは毎年4月、21歳以上の男性に対して徴兵検査が行われており、赤紙を引けば兵役、黒紙で免除という伝統的なくじ引き方式が続いています。
ただし、トランスジェンダーや身体的・精神的な事情を持つ人々には、医師の診断や必要書類の提出によって「兵役不適格」と認定され、くじを引かずに免除される制度も整っています。
一方で、社会的にはトランスジェンダーへの理解が進みつつあるタイでも、徴兵制度の場面では戸籍上の性別が基準となっているため、制度との間にギャップが生じやすい状況です。
アイスさんのように公に「心の性」を表明しながらも、制度上は男性として扱われることは、個人にとって大きなストレスを伴う場合があります。
ネット上の反応
ネットユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
■性差別反対!
■ちょっとタイ行ってくるわ
■これで30cm級とか装備してたらタマらんなw
■ここまでならありだなぁ
■これ本人確認できんの?
■ハニトラ要因で使えばいい
■そこまでして兵役逃れたいのか
変わりゆく価値観と社会の包摂力
多様なあり方を尊重する未来へ
アイスさんが「これはすべてのタイ人男性が経験すべきこと」と語ったように、徴兵検査は単なる制度の一部ではなく、社会のあり方や価値観を映し出す鏡でもあります。
今回の出来事は、トランスジェンダーを含むすべての人が尊重される社会への意識を高めるきっかけとなりました。
今後、タイ社会がより包摂的な制度設計を進めていけるかどうかは、多様な個人の声をどれだけ丁寧に受け止められるかにかかっています。
徴兵検査という場でこそ、社会の成熟度が問われていると言えるでしょう。
(文=Share News Japan編集部)
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