
大阪・東淀川にあるたこ焼き店「たこ焼たこば」が、材料費や光熱費の高騰を受けてたこ焼きの価格を1個80円から90円に引き上げました。
初日の売り上げはわずか3人という厳しい結果となりましたが、「変わらぬ価格より、変わらぬ味を選びます」という信念を貫いた姿勢がSNSで注目を集めています。
話題のポスト
閉店
今日から新価格でした
正直にお伝えします
ほとんどのお客様に買っていただけませんでした
ウチは創業以来、材料も味も一切変えておりません
仕入れ値が上がる度、売値も上げさせていただきました「変わらぬ価格」より「変わらぬ味」を選びます
それが信念であり、お客様との約束です。 pic.twitter.com/j7WR0mpmcd
— たこ焼たこば takoyaki takoba (@takoyakitakoba) April 1, 2025
大阪のたこ焼き界だけに残る悪しき文化
"安い店が正義"
「駅前の方が安いで!」
何回も言われました。
正直悔しかった。
でも自分の信念は絶対に曲げません。"変わらぬ味を子に孫に"
昔好きだった店に久しぶりに行ったら不味くなってる方が嫌だから。 https://t.co/rwd75Z3Meu
— たこ焼たこば takoyaki takoba (@takoyakitakoba) April 1, 2025
食文化と価格に対する固定観念
大阪のたこ焼きに根強い「安さ信仰」
大阪ではたこ焼きといえば「安くて当たり前」という固定観念が強く残っています。たこ焼き=激安というイメージが広く浸透しており、少しの値上げでも客足が遠のいてしまう現実があります。
しかし「たこ焼たこば」は、創業以来守ってきた味や品質を維持することを最優先し、価格を調整する選択をしました。
激安を実現するためには材料を落とすなどの妥協が必要となる中で、「味を落とさず値上げする」という判断は、現代の飲食店にとって大きな挑戦といえるでしょう。
ネット上の反応
Xユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
すんごい美味しそうです
— 草壁健一郎 (@gx4bs4Cq4S4nSsi) April 2, 2025
大将‼️
— 八起(やおき) (@Shichitenhakki2) April 1, 2025
大阪帰ったら行くので待ってて下さい👍
値段に惚れてるんじゃない
— LANIKAI (@PinoLANIKAI7785) April 1, 2025
味に惚れてるんです
絶対に食べに行くんだから‼️
値段より味ですね
— 藤谷@F・T・H (@CLOSSKNIGHT) April 2, 2025
頑張って!
— ぽち (@botimalondon) April 2, 2025
消費者意識の変化と理解の必要性
値段よりも「価値」を認める社会へ
今後の外食業界では、単に「安い」だけでなく「納得できる価格」の意識が求められます。
飲食店側が質を保ちながら健全な経営を続けるには、消費者の理解と協力が必要不可欠です。
「安かろう悪かろう」ではなく、誠実なものづくりを支えるためにも、価値ある価格を評価する社会の風土が広がっていくことが期待されます。
「たこ焼たこば」のように、味と誠実さを守り続ける店舗が今後も地域に根付き、愛される存在であり続けるためには、消費者の意識変革がカギとなります。
価格に対する考え方を見直し、食の本質を大切にする姿勢が、これからの食文化を豊かにするのではないでしょうか。
(文=Share News Japan編集部)
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