
Xユーザーの「アドラー心理学サロン(アドサロ)」さん(@PositiveSalon)が4月3日、「うつ病になったことがある人にしか分からない、うつ病になり始めた兆候を返信で教えてください」と呼びかける投稿を行いました。
このポストは瞬く間に拡散され、1300万件を超える表示回数を記録。リプライ欄には多くの当事者や経験者から、うつ病の初期症状や異変を感じた瞬間についての具体的な体験談が次々と寄せられました。
投稿には、「文章が読めない」「食欲がなくなる」「何も楽しくない」「音や光がつらい」「名前が出てこない」「目が滑る」「虚無感が続く」など、日常生活の中でじわじわと現れる心と体の変化がリアルに綴られています。
中には「夢と現実が混ざるようになる」「自分へのご褒美が増える」「突発的な遅刻」など、一見うつと結びつきにくい変化を挙げた声も見られました。
話題のポスト
うつ病になったことがある人にしか分からない、うつ病になり始めた兆候を返信で教えてください。
— アドラー心理学サロン(アドサロ) (@PositiveSalon) April 3, 2025
広がる共感と知識の共有
匿名性のあるSNSだからこそ語られる“本音”
今回の投稿が多くの反響を集めた背景には、うつ病に関する知識や認識の広がりと、匿名で自由に意見を交わせるSNSの特性が関係しています。
精神的な不調について声を上げにくい風潮がある中で、同じような経験をした人たちが互いの感覚や記憶を共有し合うことで、「自分だけじゃない」という安心感や、早期の気づきにつながるヒントが提供されているのが特徴です。
また、症状が千差万別であることがリプライの多様さからも明らかとなり、医学的な枠組みではとらえきれない“当事者の視点”の重要性を改めて感じさせるものとなりました。
ネット上の反応
Xユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
“気づき”を促す場としてのSNS
何気ない投稿が命綱になることも
うつ病は気づかぬうちに進行しやすく、早期発見や周囲の理解が症状の軽減に大きく影響します。今回のように、実際の体験に基づいた投稿の積み重ねは、多くの人にとって「自分のことかもしれない」と思うきっかけを与える可能性があります。
SNS上のやりとりがきっかけで医療機関に足を運んだり、自分の変化に目を向けたりする人が出ることも想定され、投稿の社会的意義は小さくありません。
日常的なネットの場が、時に大きな“心の気づき”につながる存在となり得ることを、今回の反響が物語っています。
(文=Share News Japan編集部)
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