
by 水月会
日本政府は3月27日、ドミニカ共和国の首都サントドミンゴで、同国に対する円借款「フード・バリューチェーン強化のための農業金融改善計画」に関する書簡の署名・交換を行いました。
署名には、早川修駐ドミニカ共和国特命全権大使と、同国のロベルト・アルバレス外務大臣が出席しました。今回の協力により、日本は総額109.3億円を上限とする円借款を供与します。
この計画は、農産物の加工・輸送・販売といったフード・バリューチェーンを強化することで、特に中小規模の農業事業者が直面している長期融資へのアクセス課題の解消を目指すものです。円借款はドミニカ共和国農業銀行を通じて実施され、同国の農業セクター全体の競争力と持続可能性の向上が期待されています。借款条件は、年2.40%(一部0.40%)、返済期間30年(うち据置期間10年)です。
外務省の発表
ドミニカ共和国に対する円借款「フード・バリューチェーン強化のための農業金融改善計画」に関する書簡の署名・交換
支援の優先順位に疑問を抱く世論
「自国より外国」の印象が招く不満
今回の円借款は、ドミニカ共和国の農業セクターにおけるフード・バリューチェーンの強化を目的としたものですが、国内では「なぜ日本の税金を使って海外の農業支援を行うのか」という根本的な疑問が噴出しています。
とくにSNSでは、「日本の子どもの貧困や高齢者支援、教育費負担など、国内で解決すべき課題が山積している」として、政府の支出方針そのものに批判が集まっています。
また、報道を通じて“109億円”という金額だけが強調されることで、国民にとっては「生活が苦しい中での海外への大盤振る舞い」という印象を持たれやすくなっており、説明不足も反発の一因とみられています。
ネット上の反応
Xユーザーからは以下のような意見が寄せられています。
金ないって言う割には他国を支援する金はあるのな
— 白熊アイス (@sirokuma_55kg) April 1, 2025
毎回足りない頭で思うけど、普通そのお金で政治家の言う国の借金返済や国内支援に充てるもんじゃないの?
円借款はおそらく返ってこない。
— ある大和民族🟠🟠 (@yamatorace999) April 1, 2025
支援金と来て渡す額じゃないでしょ。
— ろん (@rororon0427) April 1, 2025
どんだけキックバック貰っているのか……
キックバックなので、止まりません。
— 突撃のオッサン (@daisukeadvent) April 1, 2025
貸していつ回収すんだ
— Mt_K (@kei3210) April 1, 2025
透明性と説明責任が求められる国際支援
納得を得るには「なぜ今、どこへ」が不可欠
政府による国際協力は外交関係の強化や国際貢献として重要な役割を果たすものですが、その一方で、国民の理解と納得を得るためには丁寧な説明が不可欠です。
今回のような批判が相次ぐ背景には、支援の目的や効果、そして国内への波及的なメリットについて、十分な情報が共有されていない現状があります。
今後の国際支援においては、「誰のための支援か」「その費用対効果はどうか」という点をわかりやすく示し、国民にとっても“共に支える”意識が持てるような透明性のある政策運営が強く求められます。
(文=Share News Japan編集部)
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